「ファイザー接種の5～11歳の150人の子供に異常な症状なし」他の国の12歳未満の対応は？タイは3歳以上にシノバック製を検討？”ฉีดไฟเซอร์เด็ก 5-11 ปี 150 คนแรกไม่พบอาการผิดปกติ”

今回の記事（2022年2月1日 16:00 Thai PBS）は、2022年1月31日から開始された、5～11歳までの７つの病気のリスク（基礎疾患）を持つ子供たちのグループへのファイザー製ワクチンの接種を開始し、最初の150人の子供への接種後の結果を発表した話です。

接種後の症状について

結果は、重篤な症状は見られず、発熱や注射した部分の軽い痛みはあったものの、想定内の症状だったと報告しています。

サポート状況と今後の対応

記事では、子供に配慮し、接種場所では子供向けの本や注射嫌いの子供同士が会って不安にならないように1日最大500人をサポートできる体制をとっているそうです。

今後、まずは７つの基礎疾患を持つ子供向けに各県に配布され、次の段階として一般の子供たちに手配するように、教育省と調整を始めています。子供のワクチン接種には、親の同意が必要となります。

【ニュース深堀り】

タイ　3歳以上の子供へのシノバック製のワクチン接種を検討

前日の記事（2022年1月31日 Thai PBS）では、以下の表題の記事を掲載しています。（関連記事）

「公衆衛生省は、FDAの登録・承認を待って3歳の子供に”シノバック”接種を目指す」
”สธ.เล็งฉีด “ซิโนแวค” เด็ก 3 ขวบรออย.อนุมัติขึ้นทะเบียน”

内容は、タイの公衆衛生省では、FDA（食料医薬品局）での登録・承認を待って、3歳以上の子供にシノバック製ワクチン接種を目指すとしており、公衆衛生省では現在接種が始まった5歳以上の接種がうまく行けば、３歳からの接種も問題ないという見解を示しています。

この記事でもワクチン接種の子供への影響は、大人と同様な発熱や注射した場所の痛みなどとしており、重篤な症状や肺への感染リスクを考えて、子供にも接種することを目指しているそうです。

米国での12歳未満の接種状況

米国では、ファイザー社では米国、カナダでの5～11歳までの接種を推奨しており、昨年から12歳未満の子供たちへの接種を始めています。

NHKさんの記事（2022年1月9日 関連記事）では、コロナ感染者の増加が再燃している米国では、年末から1月以降で4歳以下の入院が増えているとの報告を紹介しています。

米国では接種完了者が人口の62.5%と先進国の中でも低いため、子供と併せて大人へのワクチン接種へも進めていくという課題もあります。

日本での12歳未満の接種状況

日本経済新聞社さんの記事（2022年1月12日 関連記事）に、日本では松野官房長官が、12歳未満のワクチン接種は「2022年3月以降に開始」と伝えています。厚生労働省の承認が得られば、2月から子供用のワクチンを輸入する予定としています。

香港での12歳未満の接種状況

Reutersさんの記事（2022年1月20日 関連記事）では、香港ではシノバック製のワクチンの年齢制限を18歳から3歳に引き下げ、3歳～17歳までの接種を承認したとの記事がで出ています。これにより、新たに750万人が接種対象となる見込みです。

【引用画像:https://www.reuters.com/markets/asia/hong-kong-authorises-sinovac-vaccine-children-aged-3-17-2021-11-20/】

まとめ、感想

日本では子供への接種には反対の声も大きいようですが、米国では12歳未満への接種は進んでおり、一定の成果は出ているように見えます。

タイの反応も、香港にならってのことと思いますが、タイでの12歳未満の接種については、今後の感染の広まり状況と追加情報を見ていく判断していく必要がありそうです。