「E85を長期間使用することで エンジンに問題がありますか?」タイのガソリンの種類と高騰価格を徹底比較!お勧めのガソリンは?”เติม E85 นานๆ จะมีปัญหากับเครื่องยนต์หรือไม่?”

「E85を長期間使用することで エンジンに問題がありますか?」タイのガソリンの種類と高騰価格を徹底比較!お勧めのガソリンは?”เติม E85 นานๆ จะมีปัญหากับเครื่องยนต์หรือไม่?”Politics
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【今回の役立つ単語】เติมน้ำมัน=給油する、เครื่องยนต์=エンジン

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「E85を長期間給油することで エンジンに問題がありますか?」

  
“เติม E85 นานๆ จะมีปัญหากับเครื่องยนต์หรือไม่?”

  • เติม=追加する(เติมน้ำมัน=給油する)
  • นานๆ=長く(長期)
  • เครื่องยนต์=エンジン


ในยุคที่ราคาน้ำมันพุ่งสูงเช่นนี้ หลายคนเริ่มมองหาทางเลือกเพื่อลดภาระค่าน้ำมันลง บางคนถึงขั้นนำรถไปติดตั้งแก๊ส LPG กันเลยก็มี แต่สิ่งหนึ่งที่สามารถเปลี่ยนได้ทันทีโดยไม่ต้องไปเสียเงินติดแก๊สให้วุ่นวาย ก็คือการเปลี่ยนไปใช้น้ำมัน E85 ซึ่งถือว่ามีราคาขายปลีกต่ำที่สุดเมื่อเทียบกับน้ำมันประเภทอื่นนั่นเอง

  • ยุคที่=時代
  • พุ่งสูง=急騰(พุ่ง=急に、สูง=高く)
  • เช่นนี้=このような
  • เริ่ม=始める
  • มองหา=探す(มอง=見える、หา=探す)
  • ภาระ=負担
  • ค่าน้ำมัน=ガソリン代
  • ทางเลือก=選択、代替案
  • ถึงขั้น=到達する
  • นำ=導く
  • ติดตั้ง=設置する
  • สิ่งหนึ่ง=1つのもの(สิ่ง=もの)
  • สามา=可能とする
  • เปลี่ยน=交換
  • เสียเงิน=お金を失う、無駄遣い
  • ทันที=すぐに
  • วุ่นวาย=混乱、騒いで
  • ก็คือ=つまり、といのは
  • ถือว่า=とみなす、と扱う
  • ราคาขายปลีก=小売価格(ปลีก=小売り)
  • เทียบกับ=~と比較する
  • ประเภทอื่น=その他の種類
  • นั่นเอง=それ自身、まさにそれ

石油価格がこのように急騰している時代に、多くの人がガソリン代の負担を減らすための代替案を探し始めています。 ある人は車にLPGガスを設置することもありますが、慌ててガスを設置してお金を無駄にしなくても、すぐに交換できるものが1つあります。 他の種類のガソリンと比較して最も小売価格が安いとされるE85に切り替えることです。

今回の記事(2022年2月11日 Sanook.com)は、現在のガソリン価格高騰の中、燃料代を抑えるために、価格の安いLPGガス車に改造することも1つの手ですが、価格が他の種類のガソリンよりお手頃な「E85」に切り替えてみてはどうか、その場合の注意点は? という話です。

「E85」とは

E85」とは、現在ガソリンスタンドで給油できるガソリンの種類で、ガソリン15%とエタノール85%の混合燃料です。

E85」は、従来のがガソリンよりも「オクタン価」が高いものを使用しており、それによりエンジン性能を高める利点があります。 *「オクタン価」は以下で解説します。

ただし、エタノールは従来のガソリンよりもエネルギー効率が約23%低いため、より多くの燃料を消費して走行距離が短くなる欠点があります。

「E85」の使用上の注意

E85」は、2008年からタイで販売を開始いているフレックス燃料車向けに開発された燃料のため、それ以前の基準を満たしていない車に使用した場合、通常よりも早く、オイルパイプ、燃料噴射装置、ポンプなどが劣化するとのことで、これを原因とする故障は保証の対象外となります。

記事では、多くの人は「E85」ではなく「Gasohol 95」「E20」を使用すると伝えています。では、いったいどれを入れたら正解なのでしょうか?

【ニュース深堀り】

以下では、タイで販売されている「ガソリンの種類」と最近高騰している「ガソリン・ディーゼル燃料の価格」について解説します。

ガソリンの「オクタン価」について

ガソリンの種類を解説する前に、まず大事な「オクタン価」とは何かを解説します。

オクタン価」とは、ガソリンがエンジンの中で燃焼するときに発生する異常爆発の頻度を示しており、数字が高いほど異常爆発が少なく、高性能なガソリンと言われています。

タイでは 「95」「91」2種類「オクタン価」のガソリンが販売されています。ガソリンスタンドの大きな看板で、この数字を見たことがあると思います。

先ほどの「E85」には、従来のガソリンのオクタン価91よりも高い、オクタン価95のガソリンが使用されています。

なお、日本のガソリンの「レギュラー」はオクタン価89以上「ハイオク」はオクタン価96以上のものとなっており、タイの2種類とも基準が異なります。

タイで販売されているガソリン・ディーゼル燃料の種類

オクタン価」が分かれば、タイで販売されているたくさんのガソリン燃料の種類の違いが分かってきます。ディーゼル燃料も併せ、以下に種類を示します。*()はタイ正式名称

ガソリン燃料

  • 95 (เบนซิน95, Benzine95):オクタン価95のガソリン100%
  • 91 (เบนซิน91, Benzine91):オクタン価91のガソリン100%
  • Gasohol 91 (แก๊สโซฮอล์91):オクタン価91のガソリンにエタノール10%混合
  • Gasohol 95 (แก๊สโซฮอล์95):オクタン価95のガソリンにエタノール10%混合
  • E20(แก๊สโซฮอล์ E20):オクタン価95のガソリンにエタノール20%混合
  • E85(แก๊สโซฮอล์ E85):オクタン価95のガソリンにエタノール85%混合

ここでの「エタノール」は純度99.5%のもので、以下で解説

ディーゼル燃料

  • Diesel (ดีเซล):軽油
  • B7(ไบโอดีเซล B7):軽油にバイオディーゼル7%混合

*「バイオディーゼル」は主にパームヤシから取れるもので、以下で解説

*燃料の種類にうちてYUKENさんのサイト(タイ語)で詳しく解説があります。(関連記事)

「Gasohol」(ガソホール)について

Gasohol」は、植物から抽出・精製されたエタノールとガソリンと混ぜた混合燃料で、再生可能エネルギーの1つです。その名称は ”E”とその後ろにエタノールの混合率が続きます。

Gasohol」は、タイのラーマ9世国王時代のロイヤル・プロジェクトの1つ、石油エネルギーの代替品を見つけるためプロジェクトの中で開発が進められました。

このプロジェクトは、タイの野菜などの作物の低価格の問題を解決する意図もあり、原料の植物は、主にキャ​​ッサバ、トウモロコシ、米、サトウキビなどタイの農家でとれる植物を使用しています。

これから抽出・精製されたエタノールまたはエチルアルコールとがガソリンを混合させて「Gasohol」が作られます。

「バイオディーゼル」について

バイオディーゼル」は、ヤシ、ジャトロファ、ココナッツ、ヒマワリ、大豆、菜種、使用済み植物などから植物油を原料としています。

取れた植物油に「エステル交換」という化学処理をし、ディーゼル燃料と同様の特性を持つ燃料である「バイオディーゼル」ができます。

「バイオディーゼル」は「B100」とも呼ばれます。後ろの数字は混合率です。「バイオディーゼル」は再生可能エネルギーで、燃焼時に出る温室効果ガスや有害物質も減らすことができます。

軽油と混合された「B7」「B10」は、通常のディーゼル車であれば問題なく使用できます。

現在の販売価格(2022年2月12日 5:00時点)

すでに多くのガソリンスタンではベンゼン100%の「95」「 91」を販売していないこともあり、価格のを紹介するサイトでは、Gasohol95, 91のみの表示になっています。

これを見ると、燃費が劣るとはいえ「E85」の価格は、人気のある「Gasohol95」「E20」との価格差が約7バーツ、2割ほども安い計算となり、その価格は非常に魅力があります。

Oil Price【引用:https://www.sanook.com/money/oil-price/】

販売価格の推移(下から2022年1月5日~2022年2月12日まで)

2022年1月5日から2月12日までの間で、ガソリン燃料が約3.6~3.8バーツ、ディーゼル燃料が0.9バーツ上昇しているのが分かります。

以下の表の通り、今年に入り既に価格を10回も改訂していることになります。

Oil Price2【引用:https://www.sanook.com/money/oil-price/】

昨年2021年1月の販売価格との比較

同引用ページから過去の価格も検索できるので、1年前の2021年1月の価格を検索し、以下に1月最後の価格を示します。

2022年2月の価格と比べると、なんとガソリン燃料で約10バーツ、ディーゼル燃料で約5バーツ上昇しており、それぞれ去年からガソリンで約4割%、ディーゼルで約2割上昇していることになります。Oil Price3【引用:https://www.sanook.com/money/oil-price/】

感想、まとめ

ここでは取り上げていませんが、タイではこの燃料価格の高騰により、トラックでの輸送を行う業者が政府に対して抗議デモを行い、ディーゼル燃料の価格を下げるように要求しています。(関連記事)

また、ガソリンや軽油に混合するバイオ燃料の原料として利用される「パーム油」の価格もここ10年で一番高騰しており、ディーゼル燃料について政府はバイオディーゼルの配合率を7%から5%に減らそうとしており、パームヤシ農家ではそれに反対しています。(関連記事)

燃料価格の高騰がいつまで続くかは分かりませんが、結果的に他の製品やサービスなどもについても影響し、今後、更なる値上げ調整がされて行くと思います。

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