「【ロシア – ウクライナ】危機　株価下落、世界の金-石油は短期的に高値を付ける」タイへの影響は？最新の金・燃料価格をチェック！ ”วิกฤต “รัสเซีย-ยูเครน” ทำหุ้นร่วง ทองคำ-น้ำมันโลกดีดตัวสูงระยะสั้น”

今回の記事（2022年2月22日 19:39 Thai PBS）は、2022年2月21日にロシアがウクライナの東部の都市「ドネツク」と「ルハンシク」を独立国家として認める発表をした後、世界の株価は下落し、安全資産である石油・金の価格が上昇したという話です。

「ロシア-ウクライナ」危機　2022年2月21日の動き

＊2022年2月21日にロシアのプーチン大統領が、ウクライナの「ドネツク」と「ルハンシク」の親ロシア派に対して、それぞれ独立国家（共和国）として認める発表をしています。

親ロシア派からの軍事介入要請があれば、ロシアが軍事的な処置を実施することになり、緊張が高まっています。

【地図：ウクライナ – ドネツク】

【地図：ウクライナ – ルハシンク】

タイの株式市場　2022年2月22日

2022年2月22日のタイ株式市場がオープンした後、前日から一時約13ポイント下落の1,674ポイント（1.2％下落）となり、最終的に前日から3.2ポイント下落の1,691.12ポイントで取引を終えました。

ほとんどのアジアの株式市場では1〜3％の株価の下落が見られているとのことです。

タイ証券アナリストの見解

タイへの影響は限定的と考えられており、現在ロシアからタイへの輸出は全体の0.5％、観光客は3.7％となっています。

しかし、多くの国がロシアに制裁を科す準備をしているため、安全資産である「債券（ตราสารหนี้）」「金（ทองคำ）」にお金が流れて価格が上昇しており、また「石油（น้ำมัน）」「パーム油（ปาล์ม）」「大豆（ถั่วเหลือง）」の値段が高くなっているとのことです。

タイの金の価格

世界の金価格は上昇する可能性がり、2022年2月22日の金（地金）価格は、1バーツ(15.16g) の価格は販売価格29,150バーツ、買取価格29,150バーツとなっており、1日で7回価格が調整され、昨日の価格より300バーツ上昇しています。

石油価格

今回の緊張は石油および天然ガス価格を上昇させ、短期的には1バレル100ドルに達する可能性があります。

タイでの懸念

タイ財務大臣（รมว.คลัง）はエネルギー価格が不安定であり、イランの石油生産状況を監視し、国内の燃料価格に影響の無いようように調整したいとしています。

また、タイ工業連盟（สภาอุตสาหกรรมแห่งประเทศไทย）の会長は「戦争（สงคราม）」「制裁（แซงก์ชั่น）」を望むビジネスマンはいないとし、それにより多くの国が影響を受けるが、タイは比較的影響が少ないと述べています。

【ニュース深堀り】

現在のタイでの金価格とガソリン・ディーゼル燃料の状況について調べてみました。

金価格の状況

金1バーツあたり価格の推移ですが、2月15日からずっと上昇を続けています。

【引用：https://www.intergold.co.th/】　＊最新の金価格を確認できます。

タイ石油価格

2022年2月の各燃料価格を検索してみました。最新の2月19日の価格改定後の価格は、年明けからのガソリン燃料は高値のままで推移しています。ただ、ディーゼル燃料は政府の価格調整政策の効果に2月18日の改訂から価格が下がったままの状況です。

ただし、今後の石油買い付け時の価格が後追いで燃料価格に反映してくると思います、

【引用：https://www.sanook.com/money/oil-price/】
＊タイのガソリン・ディーゼル燃料の種類については過去の記事を参照してください。

まとめ、感想

今回の記事では、タイ内部からは今回の危機はタイには大きな影響はないとの意見が出ていますが、最悪の状況としてロシアが軍事侵攻した場合に何が起こるのか想像がつきません。リスクの回避から資金の動きも始まっています。

生活に影響のある価格も見ながら、最悪の状況が回避されるように祈るばかりです。