「Facebookの市場価値が 2020年以来初めて 6,000億ドル以下に下落」ヨーロッパでFacebook、Instagramが使えなくなる！？”มูลค่าบริษัท Facebook ลดต่ำลงกว่า 6 แสนล้านดอลลาร์สหรัฐ เป็นครั้งแรกนับตั้งแต่ปี 2020″

今回の記事（2022年2月9日 Thairath）の記事は、Facebookの親会社でもある 「Meta」の時価総額が5,900憶ドルに減少し、2020年5月以来の最安値となった話です。

Meta （Meta Platforms, Inc.）について

「Meta」（正式名称：Meta Platforms, Inc.）は、Facebook（正式名称: Facebook Inc.)の創始者であるマーク・ザッカーバーグ氏が 2021年10月28日に今後の「メタバーズ」事業を中心とする会社とするために変更した社名です。

【用語解説】

*「メタバース」とは、簡単にはコンピュータ内の3次元の仮想空間内で行われるサービスの意味です。映画「サマーウォーズ」（2009年）のOZの世界とか、映画「REAL PLAYER ONE」（2018年）の世界みたいなやつでしょうか。

Meta の現在の米国の位置付け

以前「Meta」は米国の時価総額が最も高い5社（Apple、Microsoft、Amazon、Alphabet）の１つでしたが、現在は、米国のTasla、Berkshire Hathaway、Nvidiaよりも低い価値となってしまいました。

【会社解説】

• Alphabet Inc.　…　Google Inc.とそのグループ企業の持ち株会社
• Tasla Inc. … 電気自動車製造販売・サービス最大手
• Berkshire Hathaway Inc. …　持ち株会社（Apple株45％以上を保有）
• Nvidia Corporation … 半導体メーカー（GPU GeForeceが有名）

2022年 Facebook初めてのユーザー数減少、その理由は？

記事では、「Meta」 は2021年第4四半期の収益を発表後、17年前の事業開始以来初めてFacebookのユーザー数が減少したことを伝えています。原因は「Tiktokの台頭」、「Appleのプライバシーポリシー問題」、「EUでの米国へのデータ転送禁止」の問題と言われています。

*「EUでの米国へのデータ転送禁止」については「ニュース深堀り」で解説。

また、「Meta」 はFacebook Inc.の時にInstagramとWhatsAppをそれぞれ2012年4月、2014年2月に買収しており、これについても米国連邦取引委員会と独占禁止法違反で争っているとのことです。

【ニュース深堀り】

「EUでの米国へのデータ転送禁止」の問題
ヨーロッパでは、Facebook・Instagramが使えなくなる！？

2022年2月8日の記事（Thairath）(関連記事）

「MetaはEUに対してFacebookとInstagramの利用停止の準備がある警告」
”Meta ส่งคำเตือนไปยังสหภาพยุโรป พร้อมยกเลิกการให้บริการ Facebook และ Instagram”
＊สหภาพยุโรป＝EU 

この記事では、EU（欧州連合）が現在議論されている「ヨーロッパから米国へのユーザーデータの転送をブロック」を実施した場合、MetaはFacebookとInstagramをヨーロッパから引き上げる（使用停止とする）強気な警告を出したとのことです。

この議論はセキュリティー上の問題で、ヨーロッパの個人情報が米国に転送されることが、ヨーロッパの国々として安全では無いという判断からです。

「Meta」側では、ヨーロッパにもかなりのユーザーがいることもあり、基本的には撤退する考えは無いとのことですが、FacebookもInstagramも世界的なサービスでもあるため、米国にデータを転送することも必要とも伝えています。

まとめ、感想

EU側からはFacebookもInstagramも撤退しても良いですとの意思表示をしているようです。サービスが停止されると困るユーザーさんも多いと思いますが、お国のためなら仕方なしということでしょうか。

「Meta」は現在問題が多くある状況ですが、EUの判断で今後の「メタバース」戦略にも大きな影響が出るかもしれません。今後のEUとの対応に注目しましょう。