「韓国はチャーター機の115人のピーノーイを強制送還。今年だけで5,000人が申請を拒否される」タイ人の不法就労問題。観光客は受け入れたい韓国のジレンマ “เกาหลีส่งกลับ 115 ผีน้อย เช่าเหมาลำ พบปีนี้โดนแล้ว5พันราย”

今回の記事（2022年8月3日 Khaosod）は、2022年8月2日にチェジュ航空7C2244便で韓国済州島に到着したタイ人のうち115人がタイへ強制送還され、韓国からは入国拒否の理由は明らかにされていないという話です。

韓国済州島でのタイ人送還まで

韓国済州島入国管理局によると2022年8月2日にチャーター機のチェジュ航空7C2244便で韓国 済州島に到着した184人のうちタイ人は125人おり、10時間以上かけて再審査を実施し、110人を同日午後10時にチェジュ航空便で送還したということです。

済州島入国管理局では必要に応じて再検査を実施し、入国拒否の理由については明らかにしないとしています。

【画像：チェジュ航空機】

【画像引用：https://www.khaosod.co.th/special-stories/news_7195130】
＊見出し画像でも同様に運用

入国拒否の原因について

記事では入国拒否の理由を以前 済州島で不法就労をしていたタイ人は８名逮捕され、全員が団体旅行で入国者であったことが影響していると伝えています。

タイ人の韓国への渡航申請状況

記事では電子渡航許可証（K-ETA）を取得していても韓国入国時に拒否されるケースが増えているとしています。

今年、韓国への入国を申請したタイ人約10,000人のうち5,000人が入国申請を拒否されたとのことです。

タイ人の韓国での就労・不法滞在状況

韓国で合法的に働いているタイ人は 18,000人おり、140,000人のタイ人が不法に滞在・就労していると推定されています。

＊タイではこのように韓国で不法就労しているタイ人のことをピーノーイ（ผีน้อย 小さな幽霊）と呼びます。

【ニュース深堀り】

K-ETAシステムを登録

2022年4月2日 のTHANSETTAKIJ の記事（関連記事）で韓国は2022年4月より開国に向かっており、K-ETAの登録により入国時にピーノーイとされる確率が少なくなると紹介しています。

K-ETA登録プロセス

1. ウェブサイト www.k-eta.go.krを開く
   *iOSまたはAndroidアプリからも登録
2. 申請者のメールアドレスを入力
3. パスポートまたはパスポート情報を入力
4. 職業、会社名、会社住所、年収、旅行目的、宿泊先情報、連絡先、旅行計画・出発日を入力
5. 10,000ウォンの手数料の支払い（約274バーツ）
6. 申請結果を待つ（ピーノーイでないことが確認される）
7. K-ETA 申請結果はメールで確認

まとめ、感想

韓国でのピーノーイの問題は以前より存在し、タイからの韓国行きのツアーの参加者が帰るときには行方をくらませていたり、韓国入国時に入国拒否されて強制送還されることが良くニュースとなっています。

韓国では200万人以上の外国人労働者が働いているとされ、日本よりも受け入れ数、人口比で見てもより多くの外国人を受け入れています。

ただ、韓国国内でも国内の仕事の機会が奪われる、賃金が上がらない、犯罪が増えたなどの不満も出ており、水際で問題を解決したいという思いがあるのかもしれません。

ここ数年で見てもタイバーツに対して韓国ウォンの価値は日本円ほど下がっていないため、引き続きタイからの出稼ぎ先としては人気なのでしょうか。2021年の調べでも韓国はタイ人の出稼ぎ先の第3位（日本の3倍）となっています。

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newsdethaigo.com

2022.01.29