「社会-経済の異なる視点で見る タイ大麻自由化は注意しなければならない両刃の剣 」国内でも大麻自由化反対派多数、大麻市場成長も内需頼みで懐疑的? “มองต่างมุม สังคม-เศรษฐกิจ เปิดเสรีกัญชาไทย ดาบ 2 คมที่ต้องระวัง”

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【今回の役立つ単語】กัญชาเสรี=大麻自由化、ดาบ 2 คม=両刃の剣

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「社会-経済の異なる視点で見る タイ大麻自由化は注意しなければならない両刃の剣 」

“มองต่างมุม สังคม-เศรษฐกิจ เปิดเสรีกัญชาไทย ดาบ 2 คมที่ต้องระวัง”

  • มอง=見る、眺める
  • ต่าง=異なる
  • มุม=角度、視点
  • สังคม-เศรษฐกิจ=社会-経済
  • เสรี=自由
  • กัญชา=マリファナ
  • ดาบ 2 คม=両刃の剣
  • ระวัง=注意する


ม.หอการค้าไทย เปิดผลสำรวจนโยบายกัญชาเสรี พบประชาชนไม่เห็นด้วยเปิดเสรีกัญชา ห่วงหวั่นเด็กและเยาวชนเข้าถึงกัญชาได้ง่าย ขณะเดียวกันสร้างโอกาสทางเศรษฐกิจกว่า 2 หมื่นล้านบาท

  • ม.หอการค้าไทย=タイ商工会議所大学(ม.=มหาวิทยาลัย=大学)
  • เปิด=公開する、開く
  • ผลสำรวจ=調査結果
  • นโยบาย=政策
  • กัญชาเสรี=大麻自由化
  • พบ=発見する
  • ประชาชน=人々
  • ไม่เห็นด้วย=反対する
  • ห่วง=心配する
  • หวั่น=恐れる
  • เด็ก=子供
  • เยาวชน=若者(14歳以上18歳未満)
  • เข้าถึง=たどり着く
  • ขณะเดียวกัน=同時に
  • สร้าง=作り出す
  • โอกาส=機会
  • เศรษฐกิจ=経済
  • กว่า 2 หมื่นล้านบาท=200億バーツ以上

タイ商工会議所大学は大麻自由化政策に対する調査結果を公開し、人々が大麻の自由化に反対していることがわかりました。 子供や若者にマリファナに簡単にアクセスできることを心配されていますが、同時に200億バーツ以上の経済的機会を生み出します。

今回の記事(2022年7月23日 Krungtep Thurakit)は、現在実施されている大麻自由化政策に対する調査を実施して多くの人々が自由化に反対していることを発表、また経済的なメリットについても言及したという話です。

タイ商工会議所大学に大麻自由化に関する調査報告

2022年6月9日より開始されたタイの大麻自由化から約1か月後、タイ商工会議所大学の経済経営予測センター(ศูนย์พยากรณ์เศรษฐกิจ และธุรกิจ)は2022年7月5日から7月15日にかけて全国の人々へ調査を実施しました。

*調査方法・結果についての詳細は以下のリンクから。なぜか一部スライド内容が見れないようになっています。
https://cebf.utcc.ac.th/upload/poll_file/file_th_155d21y2022.pdf

大麻は危険な薬物か?

「マリファナは危険な薬物」としての意識調査の結果は以下の通りで、地方では依然危険であるとの意識は高いですが、バンコクとその周辺では低くなっています。

  • 全体:63.5%
  • 地方平均:68.5%
  • バンコクとその周辺:42.7%

自由化後の利用状況

大麻自由化後の1か月以内に大麻利用したかの回答は以下の通り。

  • 78.2%:利用していない
  • 12.1%:利用した

大麻を利用したことのある回答では、主に飲料34%、麺類26.3%、スナック、クッキー19.7%、ビタミンまたは栄養補助食品10.5%、クリーム、化粧品4.8%があげられています。

使用頻度と金額

各世代においてのマリファナの1週間あたり使用頻度と支出金額は以下の通り。平均利用回数は1-2回で支出平均は505.5バーツ

  • Z世代:1.9回  389.2バーツ
  • Y世代:1.6回  594.4バーツ
  • X世代:1.6回  594.4バーツ
  • Baby世代:1.6回 574.1バーツ

*世代について

  • Z世代:2001-2015年生まれ  7-21歳
  • Y世代:1981-2000年生まれ  22-41歳
  • X世代: 1966-1980年生まれ  42-56歳
  • Baby世代: 1946-1965年生まれ  56-76歳 *ベビーブーム世代

娯楽目的での利用、利用しない理由について

大麻自由化では医療目的の利用が認められ、娯楽目的での使用は認められていません。全体的に約6割の人が大麻自由化に反対していますが、医療および娯楽として利用したいと考えているX世代が23.5%(平均14.5%)いる結果が出ています。

【画像:大麻自由化の賛否、および各世代の意識調査結果】

【画像引用:https://www.bangkokbiznews.com/business/1016869】

利用しないと回答した主な理由は「副作用が心配」「長期的な利用による影響」「体に良くない」「知識がない」などの理由でになっています。

大麻の経済的価値について

同センターでは大麻の経済的価値も評価し、今年中には約280憶バーツ今後2025年の3年間のうちに420憶バーツに増加(年平均15%成長)としています。

*大麻・大麻商品の詳細、調査結果は以下のリンクから
https://cebf.utcc.ac.th/upload/analysis_file/file_th_689d21y2022.pdf

【2022年の約280憶バーツの内訳】

【原料】96憶1500万バーツ  *以下単位:百万バーツ

  • 乾燥花序 8,123
  • 乾燥葉  1,128
  • 種           140
  • その他     224

【一次加工品】146憶9000万バーツ *以下単位:百万バーツ

  • 抽出物 12,410
  • オイル   1,383
  • 大麻繊維   890

【二次加工品(製品)】37憶5000万バーツ *以下単位:百万バーツ

  • 医療・栄養補助食品 15,000
  • 食品    1,200
  • 化粧品    800
  • 衣料品        250

【画像:調査結果 2022年に見込まれる大麻収入の商品別内訳】

【画像引用:https://www.bangkokbiznews.com/business/1016869】

農家では1ライ(1600㎡)あたり年間80万~120万バーツの収入が見込まれています。稲作の農家の1ライの収入は年間1万~1万5千バーツ

【ニュース深堀り】

大麻収入の今後の推移

今後3年間で420億バーツの大麻収入を見込みつにいて、原料・一次加工品・二次加工品の収入推移を見てみると、原料・一次加工品は横ばい二次加工品が年々15%ずつ増加していくとしています。

【画像:大麻収入の推移】

【画像引用:https://cebf.utcc.ac.th/upload/analysis_file/file_th_689d21y2022.pdf】

まとめ、感想

今回の記事の最後にタイの人々には大麻自由化の政策はあまり受け入れられておらず、利用による影響についても知識が十分になく懐疑的で、子供や若者が身近に接することができる点について心配をしているとまとめています。

また今回の記事では経済的な価値を認めているとしながら、今後の収入予定では既に大麻生産自体の拡大は見込んでおらず、国内の市場頼みの計画となっているのはどうなのでしょうか?

近隣諸国へ依然として厳しい大麻規制を敷いています。輸出もできない状態で且つ国民にも受け入れられていない状況でどのように製品の消費を拡大していくのか疑問です。

将来大量に余って値崩れした乾燥大麻や大麻の抽出物が出回らないよう、生産・流通についてもしっかり規制をしていく必要があるのではないでしょうか。

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