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“เช็กอาชีพในซาอุฯ เผยค่าแรง รายได้ ยังน่าไปทำงานขุดทองไหม”
- อาชีพ=職業
- ซาอุฯ=ซาอุดีอาระเบีย=サウジアラビア
- เผย=明らかにする
- ค่าแรง=賃金
- รายได้=収入
- ขุดทอง=金を掘る(ขุด=掘る)
การเดินทางไปเยือนครั้งนี้ของ “ผู้นำไทย” ถือเป็นการเปิดโอกาสให้กับ “แรงงานไทย” ได้ไปขุดทอง ทำมาหากินยังประเทศซาอุดีอาระเบียอีกครั้ง โดยทางซาอุฯ ประกาศว่า ต้องการแรงงานต่างชาติถึง 8 ล้านคน คำถามคือ แรงงานที่ต้องการ มี “อาชีพ” อะไรบ้างที่ แรงงานไทยน่าไปขุดทองอีกครั้ง ค่าแรงรายวัน หรือขั้นต่ำเป็นอย่างไร
- เยือน=訪問、見舞う
- ผู้นำไทย=タイ指導者
- แรงงานไทย=タイ労働者
- ประกาศ=発表する
- แรงงานต่างชาติ=外国人労働者
- อีกครั้ง=もう1回、再び
- ค่าแรงรายวัน=日給
- ขั้นต่ำ=最小
今回の「タイの指導者」の訪問は、サウジアラビアで再び「タイの労働者」が金を掘り、生計を立てる機会が開かれたことを意味しています。サウジアラビアでは、800万人の外国人労働者が必要だと発表しています。質問は、必要とされる労働者の「職業」は何か? タイの労働者が再び金を掘りに魅力があるのか? 日給・最低賃金はいくらなのか?ということです。
今回の記事(2022年1月27日15:50 Thairath)は、タイ首相プラユット・チャンオチャ氏がサウジアラビアと30年ぶりにタイとして政府レベルの歴史的な訪問となりました。
また、国交正常化によるサウジアラビア側の労働者受けれの機会が開かれましたが、32年前の状況とはかなり違っているのでは?という話です。
32年前の「ダイヤモンド事件」からの国交回復
以前取り上げた記事「首相はサウジアラビア皇太子を訪問 両国の関係は30年以上ぶりに回復」でも解説をしましたが、32年前の「ダイヤモンド事件」により、両国の関係は冷え切り、労働者の受け入れも、現在までずっと停止されていました。
記事では、詳細に当時の様子とサウジアラビアの現状と、タイの現在の海外出稼ぎ状況について詳しく伝えています。(欲しい情報を本当によくまとめているので、以下順に要約しました)
【地図:サウジアラビア】
32年前のタイのサウジアラビアで出稼ぎ状況
当時(1989年)のタイでの平均賃金は100バーツ強(月額約2,000バーツ)で、サウジアラビアでは当時の最低賃金の月額3,000~4,000バーツでした。
公務員職は月額約5,000バーツ、未熟練労働者(建設労働者や機器修理)では月額約8,000バーツほどあり、食料や住居の無償提供もあったとのことです。
当時、タイからサウジアラビアへの旅行者も多く、1978年には8,000人以上もおり、ピークの1982年から1989年の間、サウジアラビアでのタイの労働者人口は年間平均6万人以上いました。
平均給与も月額2万バーツに達し、タイには年間140憶バーツの収入があったと言われています。
ダイヤモンド事件後の状況
「ダイヤモンド事件」発生の後、タイからの労働者の受け入れはストップ。現在の現地の労働者は100~1,000人となってしまいました。
この人たちは、事件以前からの現地で働いていた人であり、現地でも「管理職」レベルの人です。中には現地の国籍を取得している人もいるそうです。結果、現在まで新規でのタイの労働者の受け入れが全くされて来ませんでした。
*「ダイヤモンド事件」についてはこちら
「首相はサウジアラビア皇太子を訪問 両国の関係は30年以上ぶりに回復」
サウジアラビア現在の外国人受け入れ状況
現在、サウジアラビアでは約700万人の外国人労働者が働いており、ほとんどがインド、バングラディッシュ、スリランカ、フィリピンとなっています。
たくさんの外国人労働者を必要とする理由は、辛く危険な作業はすべて外国人労働者に任せているためです。
現在のサウジアラビアでの賃金、仕事は?
タイ海外労働局長のオワット氏は、サウジアラビアでの賃金を以下の様に報告しています。
未熟練労働者の場合、月額約2,000リヤル(約17,800バーツ)、フルで働いて20,000バーツ強と言われています。これに無償の住居と食事の一部が付くとのことです。
また、熟練労働者・管理職として、エンジニア、建設労働者、電気技師、料理人などを挙げていますが、月額は数万バーツから10万バーツ未満だそうです。
記事では、タイであっても十分稼げる金額で、未熟練労働者なら30,000バーツ以上でなければ誰が行くのか?と疑問を投げかけています。
サウジアラビアでは、基本的には3D(Difficult 、Dirty 、Dangerous )の作業について、タイからの労働者受け入れを期待しているようです。いわゆる日本の3K職です。
他の国でのタイ人労働者、給与
記事では、「タイの海外での出稼ぎ状況」についてもまとめています。
(タイ海外労働局 2020年10-2021ื年9月の調査結果)*なお合法での数字とのことです。
タイ海外労働者数 合計104,904人、114か国以上
- 台湾 49,451人
- イスラエル 20,044人
- 韓国 14,310人
- 日本 4,347人
- シンガポール 1,784人
タイ労働目的の渡航者数 合計41,030人 (Covidの影響で渡航者が激減)
- 台湾 10,645人
- イスラエル 6,146人
- スウェーデン 5,292人
- フィンランド 3,367人
- 韓国 2,002人
【引用画像:https://www.thairath.co.th/scoop/interview/2298497】
記事では、給与についてイスラエル、韓国については、主に農業関係の仕事に従事し、給与は月額50,000バーツ以上と伝えています。
なお、台湾の外国人労働者の受け入れ・給与について、「台湾マスター的ブログ」さんで紹介しており(関連記事)、2018年の状況ですが、台湾での手取りが2万-2万5千台湾ドル(2万3千バーツから2万8千バーツ)くらいあると紹介しています。
メイドさんとして働いてもタイの3-4倍の稼ぎがある計算になります。もちろん、現地の物価も違うので、いくら残すかはその人の努力次第ですね。
台湾では外国人労働者の受け入れ67万人以上で、日本と比較して人口比で3倍の外国人労働者を受け入れており、外国人の受け入れが進んでいるとも紹介しています。
タイから出稼ぎが多いのも、比較的行きやすいという事情もあるようです。(台湾ではどの国からの受け入れが多いか気になる方は、関連記事のリンクをどうぞ)
まとめ、感想
今回のタイとサウジアラビアの国交正常化による両国の実際の思惑は少し違うようです。
サウジアラビア側では、依然タイを安い労働者の提供国とみているかもしれませんが、タイ側では、昔の出稼ぎによる外貨獲得のためのメリットは無く、技術協力、貿易、観光受け入れなどビジネス目的の外交のように思えます。
記事では最後に各国の文化や労働法もあるので、きちんと理解して、合法に対処するように伝えています。
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