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“ผลการเลือกตั้ง 2566 ไม่เป็นทางการ กกต.เผย นับแล้ว 99% ก้าวไกล ได้ส.ส. 152 คน”
- ผล＝結果
- การเลือกตั้ง 2566＝2023年総選挙
- ไม่เป็นทางการ＝非公式
- กกต.＝คณะกรรมการการเลือกตั้ง=タイ選挙管理委員会
- เผย=公表する
- นับแล้ว＝数えた
- ก้าวไกล＝前進党（พรรคก้าวไกล＝パックガオグライ、พรรค＝政党）
- ส.ส.＝สมาชิกสภาผู้แทนราษฎร＝下院議員
- 152 คน＝152人
ผู้สื่อข่าวรายงานผลการเลือกตั้งของวันที่ 14 พฤษภาคม 2566 ว่า ล่าสุดเมื่อเวลา 17.20 น. ของวันที่ 15 พฤษภาคม 2566 เว็บไซต์ www.ectreport.com ของ กกต. ได้นับคะแนนและรายงานผลอย่างไม่เป็นทางการทั่วประเทศไปแล้ว 99.44% เป็นดังนี้
- ผู้สื่อข่าว＝レポーター
- รายงาน＝報告
- ผลการเลือกตั้ง＝選挙結果
- วันที่ 14 พฤษภาคม 2566＝2023年5月14日
- ว่า＝述べる
- ล่าสุด＝最終
- เมื่อเวลา 17.20 น.＝午後5時20分時点で
- เว็บไซต์＝Web Site
- นับคะแนน＝開票する（得点を数える）
- ทั่วประเทศ＝全国
- เป็นดังนี้＝以下の通り
2023年5月14日の総選挙の結果報告レポーターは タイ選挙管理委員会のウェブサイト www.ectreport.com が最終 2023年5月15日 午後5時20分時点での全国の非公式での開票結果が99.44％に達したと報告しました。
今回の記事（2023年5月16日 Thailath）は、2023年5月14日に実施されたタイ下院総選挙にてタイ選挙管理委員会が開票結果を公表し「前進党」が152議席を獲得して第一党になったという話です。
今回は「2023年タイ総選挙」の結果から、なぜ「前進党 พรรคก้าวไกล」が事前予想では優勢と言われた「タイ貢献党 พรรคเพื่อไทย」を破り第一党となったのか、また「前進党」の党首「ピター氏」（นายพิธา ลิ้มเจริญรัตน์）がタイ首相となる条件や「ピター内閣」発足までの流れについてまとめました。
＊見出し画像は Khaosodより引用
1．政党別獲得議席数（定員500：小選挙区400、比例区100）
＊青文字は選挙時の与党
| 順位 | 政党名 | 議席数（小選挙区/比例区） |
| 1 | 前進党 (พรรคก้าวไกล) | 152 (113/39) |
| 2 | タイ貢献党 (พรรคเพื่อไทย) | 141 (112/29) |
| 3 | タイ誇り党 (พรรคภูมิใจไทย) | 70 (67/3) |
| 4 | 国民国家の力党 (พรรคพลังประชารัฐ) | 41 (39/2) |
| 5 | タイ団結国家建設党 (พรรครวมไทยสร้างชาติ) | 36 (23/13) |
| 6 | 民主党（พรรคประชาธิปัตย์） | 24 (22/2) |
| 7 | タイ国民発展党（พรรคชาติไทยพัฒนา） | 10 (9/1) |
| 8 | 国民国家の党（พรรคประชาชาติ） | 9 (7/2) |
| 9 | タイ国家建設党（พรรคไทยสร้างไทย） | 6 (5/1) |
| 10 | タイ貢献団結の力党（พรรคเพื่อไทรวมพลัง） | 2 (2/0) |
| 11 | タイ団結国家開発党 (พรรคชาติพัฒนากล้า) | 2 (1/1) |
| 12 | タイ自結党(พรรคเสรีรวมไทย) | 1 (0/1) |
| 13 | 新民主党（พรรคประชาธิปไตยใหม่） | 1 (0/1) |
| 14 | 新党 (พรรคใหม่) | 1 (0/1) |
| 15 | タイ国家の党(พรรคท้องที่ไทย) | 1 (0/1) |
| 16 | 公平党(พรรคเป็นธรรม) | 1 (0/1) |
| 17 | 新社会の力(พรรคพลังสังคมใหม่) | 1 (0/1) |
| 18 | 人民のためのタイ教師党(พรรคครูไทยเพื่อประชาชน) | 1 (0/1) |
| 合計 | 500(400/100) |
２．比例区の獲得票数と議席数（定員100）
＊青文字は選挙時の与党
| 順位 | 政党名 | 議席票数（議席数）獲得率 |
| 1 | 前進党 (พรรคก้าวไกล) | 14,233,895(39) 36.23% |
| 2 | タイ貢献党 (พรรคเพื่อไทย) | 10,865,836(29) 27.66% |
| 3 | タイ団結国家建設党 (พรรครวมไทยสร้างชาติ) | 1,121,595(13) 11.90% |
| 4 | タイ誇り党 (พรรคภูมิใจไทย) | 1,121,595(3) 2.86% |
| 5 | 民主党（พรรคประชาธิปัตย์） | 899,303(2) 2.29% |
| 6 | 国民国家の党（พรรคประชาชาติ） | 576,613(2) 1.27% |
| 7 | 国民国家の力党 (พรรคพลังประชารัฐ) | 530,017(2) 1.35% |
| 8 | タイ自由党 (พรรคเสรีรวมไทย) | 347,607(1) 0.88% |
| 9 | タイ国家建設党（พรรคไทยสร้างไทย） | 338,042(1) 0.88% |
| 10 | 新民主党（พรรคประชาธิปไตยใหม่） | 266,799(1) 0.63% |
| 11 | 新党 (พรรคใหม่) | 246,177(1) 0.53% |
| 12 | タイ団結国家開発党 (พรรคชาติพัฒนากล้า) | 207,860(1) 0.53% |
| 13 | タイ国家の党(พรรคท้องที่ไทย) | 197,543(1) 0.50% |
| 14 | タイ国民発展党 (พรรคชาติไทยพัฒนา) | 191,308(1) 0.43% |
| 15 | 公平党(พรรคเป็นธรรม) | 181,699(1) 0.46% |
| 16 | 新社会の力(พรรคพลังสังคมใหม่) | 174,897(1) 0.45% |
| 17 | 人民のためのタイ教師党(พรรคครูไทยเพื่อประชาชน) | 172,963(1) 0.44% |
| 合計 | 41,478,251(100) |
【タイ選挙管理委員会ウェブサイトの選挙結果】
【引用：https://www2.ectreport.com/overview】
３．過去最高の投票率
2023年5月15日 今回の選挙の投票率が過去最高の74.28%と発表されました。
タイの有権者数 4,479,155人、投票の内訳は以下の通り。
- 有効 3,191,989票（95.58％）
- 無効 48,694票（1.46％）
- 棄権 98,981票（2.96％）
タイでは18歳から選挙権があり、僧侶には選挙権がありません。
４．開票前の予想に反し「前進党」が大勝
2023年5月14日 選挙日当日の投票時間17:00にNIDA POLLが発表した世論調査（サンプル数 2,000）では、タクシン元首相の次女ぺートンターンを首相候補とする「タイ貢献党」が第一党となる予測がされていました。
しかし、同時に発表されたバンコク 33選挙区の選挙予想では 32の選挙区で「前進党」が大勝する予想も出ていました。
| 順位 | 政党名/首相候補 *候補者補足 | 獲得予想議席 | 獲得議席 |
| 1 | タイ貢献党 (พรรคเพื่อไทย) ペートンターン・チナワット氏 *タクシン元首相の次女、現137議席の第一党 | 164 – 172 | 141 |
| 2 | 前進党 (พรรคก้าวไกล) ピター・リムジャルーンラット氏 *実業家、2020年2月に解党命令を受けた新未来党党員、不敬罪 刑法112条の改定、軍の政治排除を公約に掲げる | 80 – 88 | 152 |
| 3 | タイ誇り党 (พรรคภูมิใจไทย) アヌティン・チャーンウィーラクーン氏 ＊現公衆衛生大臣、大麻解禁を立案・閣議決定させる | 70 – 80 | 70 |
| 4 | 国民国家の力党 (พรรคพลังประชารัฐ) プラウィット・ウォンスワン将軍 ＊選挙時のタイ首相、プラユット前首相の元上司 | 53 – 61 | 41 |
| 5 | タイ団結国家建設党 (พรรครวมไทยสร้างชาติ) プラユット チャンオチャ将軍 ＊2014年クーデターより首相を務め、今回の選挙のため首相を辞任し、当党へ移籍 | 45 – 53 | 36 |
【NIDA POLL 投票日17:00発表の世論調査 党別議席獲得予想とバンコク33選挙区予想】
【参考：2023年4月のカセサート大学政治学協会による選挙に関する世論調査】
即日開票の結果、「前進党」が比例区での支持を36.23%集め、議席数で「タイ貢献党」を破り第一党となりました。バンコクの 33選挙区では予想通り32の選挙区で「前進党」が大勝しています。
「タイ貢献党」は2001年にタクシン元首相が率いた「タイ愛国党 พรรคไทยรักไท」の時代から2007年「タイ貢献党」となっても 2007年、2014年の選挙では常に第一党を守ってきました。
今回の選挙での「タイ貢献党」の敗因については党の政策が不明確、選挙後のタクシン元首相の影響、選挙期間中に首相候補のぺートンターン氏が出産のために不在（5月1日に第2子を出産）、また組織の大きくなった「タイ貢献党」よりも新世代のリーダーであるピタ―氏が率いる「前進党」への期待が高まったためと言われています。
５．「前進党」の公約について
「前進党」のウェブサイトでは 党の政策および100日以内に実施する政策が分かりやすく掲載されています。大きな政策の柱は以下の９つあります。以下は主な政策の抜粋ですが、実際には非常に多数の心躍る政策が挙げられており、詳細についてはサイトから確認してみてください。
１）完全な民主主義
・政治からの軍の排除
・クーデター首謀者のへの訴追
・憲法裁判所の中立化
・国民投票の実施
・徴兵義務の廃止、軍予算の削減・効率化
・警報112条（不敬罪）の改正
２）総合的な福祉
・出産、障害手当、産休手当などの改善
・生理用品の無税化
・水道水を飲めるように
・全県での公共電気バス導入
３）県の自主的運営
・全県での県知事選挙の実施
・住民投票の実施
・予算の公正な配分
４）国民のための公務員
・不正防止
・利権の自己利用を禁止
・女性警察署長の採用
５）教育改革
・授業料の無償化
・きれいなトイレ
・カウンセリング
・子供の人権を守る
・教師の労働環境の改善
６）進歩的な農業
・土地税制の公正化
・ドローンの利用
・漁師への不当な罰則の健康
７）持続可能な環境
・電力売買の自由化、太陽電池の自由化
・電気料金の公正化
・石炭火力の段階的廃止
・植樹、緑化
・廃棄物管理法の基準設定
・大気浄化法
８）身体的・精神的な健康維持
・年1回の健康診断、がん検査を無料に
・無償ワクチン
９）すべての人の経済成長
・最低賃金の450バーツ
・中小企業への経費削減支援、法人税率の引き下げ
・性産業の合法化
・タイでの電子タバコ製造・輸入
・観光業の推進
６．連立政権の樹立
「前進党」では現在他党との連立政権の樹立を進めています。まずは下院の過半数（251）を確保するために5月19日時点では９党との連立が発表され、「前進党」から各党へ連立締結の覚書となるMOU（Memorandum of Understanding）が送付されました。
連立予定の総議席は314議席となり、下院の過半数を満たす十分な議席となっています。正式な締結日は5月22日とし、2014年にクーデターが発生した9周年の記念日に合わせて実施するとしています。
【発表されている連立政権の政党リスト】
| 順位 | 連立政党名 | 議席数 |
| 1 | 前進党 (พรรคก้าวไกล) | 152 |
| 2 | タイ貢献党 (พรรคเพื่อไทย) | 141 |
| 3 | 国民国家の党（พรรคประชาชาติ） | 9 |
| 4 | タイ国家建設党（พรรคไทยสร้างไทย） | 6 |
| 5 | タイ貢献団結の力党（พรรคเพื่อไทรวมพลัง） | 2 |
| 6 | タイ自由党(พรรคเสรีรวมไทย) | 1 |
| 7 | 公平党(พรรคเป็นธรรม) | 1 |
| 8 | 新社会の力(พรรคพลังสังคมใหม่) | 1 |
| 9 | 新党 (พรรคใหม่) | 1 |
| 合計 | 314 |
＊5月15日、70議席を獲得した第三党「タイ誇り党」の党首アヌティン氏は「前進党」が公約に掲げる刑法112条の改定が盛り込まれている以上は連立には参加しないと発表しています。
７．ピタ―氏の首相指名への壁
「前進党」の党首ピタ―氏がタイ首相となるには 現在の法律では下院500議席と上院の250議席を合わせた750議席の過半数 376議席の賛成を得る必要があります。（現在の法律は2017年4月に現政府が改正したもので以前は下院500議席のみの議決で首相を決定可能でした）
先の連立時の総議席が314議席のため、更に62議席の賛成が必要となります。選挙終了後に一部の上院議員から「前進党」への支持を表明されていますが、現在の上院議員は2014年のクーデター後に現在の政府の指名により選出されており、多くの軍幹部や警察幹部で含まれています。
現在「前進党」は上院議員の支援を得るための交渉を始めています。また選挙終了後にタイ弁護士会の会長 また29のタイ教育機関が上院議員に対して国民の声を尊重するようにとの声明を発表し、上院議員へ新政権への支援を呼び掛けています。
８．首相選出までの流れ
2023年5月14日の選挙日から新首相・新内閣が誕生するまでは以下の流れとなっています。
- 5月14日：投票完了・即日開票
- 5月15日：「前進党」が152議席を獲得して第一党
- 5月15日-20日：「前進党」が他の野党との連立政権樹立を発表、連立政党へのMOU送付
- 5月15日-：選挙管理委員会がピタ―氏のメティア株保有が選挙違反となるかの審議を開始
- 5月22日：MOUに従い連立政権の樹立の調印式
- - : 上院議員への賛同交渉、または他党の連立を模索
- 7月13日：選挙管理委員会が選挙結果の95％以上の認定を発表（選挙管理委員会は選挙日から60日以内に発表 憲法第85条）
- 7月27日：第１回下院議会が開催され 評議会議長と副議長を選出（選挙結果の発表から 15日以内に実施。憲法第 121条）
- 8月：議会が開催され首相を選出（憲法第 159条、第 272条）
- 8月：内閣の発足。内閣と共に任命式（憲法第 161条）
- 9月：首相が内閣と共に国会で所信表明（就任日から15日以内に実施。憲法第162条）
８．まとめ、感想
2023年5月14日に実施されたタイ下院総選挙で、ピタ―氏率いる「前進党」が第一党となりました。
開票前の予想の「タイ貢献党」優勢を覆して「前進党」が勝利を収めたのは 刑法112条（不敬罪）の改定、政治からの軍の排除、徴兵制の廃止などのタブー視されていた政策が支持されたためと思われます。これは現在のタイの複雑な社会状況を反映しているのかもしれません。
「ピター内閣」の発足は早くて2023年8月の予定ですが、その前に首相指名に必要な上院・下院合わせて376議席の賛成を集める必要があります。現在「前進党」は他党との連立締結を進め 314議席を確保しましたが、上院・下院の過半数には更に62議席の賛同が必要です。
下院の残りの多くは現在の与党が占めており 更なる連立は難しい状況です。頼みの綱は上院250議席からの支援となりますが、軍関係者が多い上院議員を説得することは容易ではないかもしれません。一部の上院議員は「前進党」の支持を表明しており、タイ弁護士会、教育機関も上院への新政権への賛同を呼びかける声明も出して後押しをしています。
もし8月に「ピター内閣」が発足できれば、間違いなくタイの政治・社会において新時代への大きな転換点になることは間違いありません。今は交渉が順調に進み、何事も起きないことを祈るばかりです。
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