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”เปิดสถิติอุบัติเหตุทางถนนคร่าชีวิตคนไทยเฉลี่ยชม.ละ 2 คน”
- สถิติ=統計
- อุบัติเหตุทางถนน=交通事故(อุบัติเหตุ=事故、ถนน=道路)
- คร่าชีวิต=命を奪う
- คนไทย=タイ人
- เฉลี่ยชม.ละ=1時間毎に
สสส.เปิดสถิติปี 63 อุบัติเหตุทางถนนคร่าชีวิตคนไทยชั่วโมงละ 2 คน ดันยอดรวม 17,831 คน ภาพรวมเกิดน้อยลง แต่ความสูญเสียยังอยู่ในระดับสูง ห่วง “ผู้สูงอายุ” ตายพุ่ง หลังสัดส่วนเขยิบเทียบเท่ากลุ่มเยาวชน-วัยทำงาน ชี้ตัวเลขคนเสียชีวิตสะสมมากกว่าโควิด-19
- สสส.=สำนักงานกองทุนสนับสนุนการสร้างเสริมสุขภาพ
=Thai Health Promotion Foundation=タイ健康促進財団 - ดัน=押し上げる
- ยอดรวม=合計 17,831 คน
- ภาพรวม=全体的に
- ความสูญเสีย=損失
- ระดับสูง=高いレベル
- ห่วง=心配する
- “ผู้สูงอายุ”=高齢者
- ตาย=死ぬ
- พุ่ง=急な上昇
- สัดส่วน=割合
- เขยิบ=動く
- เทียบเท่า=同等
- กลุ่มเยาวชน-วัยทำงาน=若年層-労働層(เยาวชน=若者)
- ชี้=指し示す
- ตัวเลข=数字
- คนเสียชีวิต=死亡者
- สะสม=合計
- มากกว่า=より多い
- โควิด-19=Covid-19
タイ健康促進財団は2020年の統計を読み解き、交通事故により1時間に2人のタイ人が死亡し、合計で17,831人であったとしています。全体的には少なくなっていますが、その損害は依然として高いレベルにあり、「高齢者」の死者の増加を心配し、若年層-生産年齢層でも同等に割合が増えています。死亡者数の合計はCovid-19よりも多くなっています。
今回の記事(2022年3月25日 ThaiPBS)は、タイ健康促進財団(สสส.)が2020年の交通事故の統計を分析し、タイの交通事故での死亡者が1時間に2人発生しているという結果を発表し、交通事故での死亡者の傾向や原因についてまとめたという話です。
2020年の交通事故死亡者数と傾向
タイ健康促進財団(สสส.)の事務局長ウィッタヤ博士(นพ.วิทยา ชาติบัญชาชัย)は2020年の交通事故の死亡者数は17,831人おり、人口10万人あたり27.2人、1日あたり40人、1時間当たり2人発生していると発表しました。
ウィッタヤ博士は交通事故の70%は16~60歳で発生し、この年齢は生産年齢層にあたるとして、交通事故によって働き手失うことでの経済損失が大きいとしています。
またタイの高齢化に伴い、高齢者の交通事故での負傷者は若年層での交通事故死亡率の10倍を記録しており、高齢者に対する事故防止の対策を真剣に考えなければいけないとしています。
バイク事故の死者が75%
ウィッタヤ博士は全体の交通事故の死者数の内、バイクでの交通事故の死者数がその74%だったと報告しています。過去10年以上、同様の結果となっています。
2021年のIHPP(International Health Policy Program, Thailand)による報告ではヘルメットを100%着用した場合は全体の死亡率を36%減らし、死亡者数を5,000人減らすことが出来るとしています。
警察での検挙率のバラつき
また、タイ国内の各県の警察の取り締まりによる検挙数にバラつきがあることを指摘しています。
【飲酒運転の検挙率】
- ターク県 (ตาก) :10万人あたり5,521人
- ロッブリー県 (ลพบุรี) 、パッタニー県 (ปัตตานี) :0人
【ヘルメット未着用の検挙率】
- ターク県 (ตาก) :10万人あたり47,830人
- マハーサラカム県 (มหาสารคาม) :10万人あたり54人
各県での交通事故 死亡率の順位(2020年)
以下はキングモンクット大学ラートクラバン(KMITL)のプリーダ教授(รศ.ดร.ปรีดา จตุรพงศ์)が2020年の報告書からまとめたタイ各県の死亡率に関する順位です。
【交通事故 死亡率が最も少ない県 Top10】
- ラヨーン (ระยอง)
- ナコーンナーヨック ( นครนายก)
- チャンタブリー ( จันทบุรี )
- チョンブリ (ชลบุรี)
- チャイナート (ชัยนาท)
- プラチンブリ ( ปราจีนบุรี)
- サラブリ (สระบุรี)
- プラチュワップキーリーカーン ( ประจวบคีรีขันธ์)
- ランプーン (ลำพูน)
- スパンブリー (สุพรรณบุรี)
【交通事故 死亡率が最も多い県 Top10】
- アムナートチャルーン (อำนาจเจริญ)
- ヤラー (ยะลา)
- バンコク (กทม)
- サトゥーン (สตูล)
- パッタニー (ปัตตานี)
- ナラティワート (นราธิวาส)
- メーホンソン (แม่ฮ่องสอน)
- サムットソンクラーム (สมุทรสงคราม)
- ノンタブリー (นนทบุรี)
- ウドンターニー (อุดรธานี)
【2018年と比較して交通事故 死亡率増加 Top5】
- ナコンナヨック (นครนายก)
- シンブリー (สิงห์บุรี)
- パッタニー (ปัตตานี)
- スコータイ (สุโขทัย)
- ヤラー (ยะลา)
*18の県で死亡率が増加
【2018年と比較して交通事故 死亡率減少 Top5】
- パンガー (พังงา)
- ナコンパトム (นครปฐม)
- ヤソートーン (ย โสธร)
- プーケット (ภูเก็ต)
- クラビ (กระบี่)
*58の県で死亡率が減少
Covid-19の死者数より多い交通事故死亡者数
記事ではCovid-19の発生が始まった2020年1月上旬から現在までのCovid-19での死亡者数と2020年から2021年の2年間の間の交通事故での死亡者数を比較し、Covid-19での死亡者数より交通死亡者数の方が多いと報告しています。
【死亡者数の比較】
- Covid-19 死亡者数 24,420人
- 交通事故死亡者数 34,788人
記事の最後では、Covid-19 の予防のためにマスクを着用できるならば、ヘルメットもかぶることができるでしょうと、ヘルメット着用の重要性を訴えています。
【ニュース深堀り】
タイの交通事故死亡者は東南アジア ワースト1位
以前の記事(関連記事)でも取り上げましたが、タイの交通事故死亡率は東南アジアでワースト1位となっています。2018年のWHOの記録では2位のベトナム(26.4人/10万)を大きく引き離し1位(32.7人/10万人)となっており、これは日本の死亡事故発生率の約8倍です。
【WHO Death on the Road 2018のタイ検索結果】
【引用:https://extranet.who.int/roadsafety/death-on-the-roads/#country_or_area/THA】
*このリンクから他国の状況も参照できます
まとめ、感想
今回の記事は2018年のタイの交通事故死亡率よりも2020年では改善されている(32.7人から27.2人/10万人)ことをアピールする狙いがあると思いますが、依然として高い数字であることは変わりません。
ヘルメット未着用でのバイクの死亡事故がこれほど多かったとは少し驚きです。タイでは渋滞の際にバイクタクシーでの移動が便利ですが、利用する際はヘルメットは必ずかぶるようにしましょう。
原因が分かっていれば対策をとることは難しくないはずですが、10年以上も同じ結果とは悲しい話です。タイの誰もがかぶりたくなる様な涼しくて画期的なヘルメットの開発が必要なのかもしれません。
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