「官報 新上院議員選出の勅令を発表」他に類を見ない特殊な上院の選出方法とは “ราชกิจจานุเบกษา ประกาศพระราชกฤษฎีกาเลือกตั้งสว.ชุดใหม่”

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【今回の役立つ単語】ราชกิจจานุเบกษา=官報、สว.=สมาชิกวุฒิสภา=上院議員

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「官報 新上院議員選出の勅令を発表」

“ราชกิจจานุเบกษา ประกาศพระราชกฤษฎีกาเลือกตั้งสว.ชุดใหม่”

  • ราชกิจจานุเบกษา=官報
  • ประกาศ=発表する
  • พระราชกฤษฎีกา=勅令
  • เลือกตั้ง=選挙
  • สว.=สมาชิกวุฒิสภา=上院議員
  • ชุดใหม่=新しいセット


เว็บไซต์ราชกิจจานุเบกษา ประกาศพระราชกฤษฎีกาเลือกตั้ง สว.ชุดใหม่ แทนชุดปัจจุบัน 250 คนที่หมดวาระเมื่อวานนี้ (10 พ.ค.) กกต.เผยวันแรกมีผู้สนใจรับใบสมัครสว.ทั่วประเทศ 1,933 คน

  • เว็บไซต์=Website
  • แทน=代わりに
  • ปัจจุบัน=現在
  • 250 คน=250人
  • หมดวาระ=任期満了
  • เมื่อวาน=昨日
  • 10 พ.ค.=5月10日(พ.ค.=พฤษภาคม)
  • กกต.=สำนักงานคณะกรรมการการเลือกตั้ง=選挙管理委員会
  • เผย=明らかにする
  • วันแรก=初日
  • สนใจ=興味のある
  • ใบสมัครสว.=上院議員の申請書
  • ทั่วประเทศ=全国

官報のウェブサイトでは昨日5月10日に任期満了となった現在250人に代わる新上院議員を選出についての勅令が発表されました。選挙管理委員会は初日に上院議員の申請書を取りに来た関心のある人が全国で1,933人だったことを明らかにした。

2024年5月11日 タイ官報のウェブサイトでは同年5月10日に任期満了となった250人の上院議員に代わる新上院議員選出についての勅令が発表されました。以下に上院議員決定までの手順、上院について、選出方法、立候補資格、そして立候補者への規制についてまとめました。

1. 新上院議員の決定までの手順

2024年 上院議員選出までのスケジュールは以下の通りです。

  • 2024年5月10日~ 立候補者は全国またはバンコク地方登録官から申請書類を受け取る
  • 2024年5月13日~ 上院議員候補者の届け出
  • 2024年6月 9日  地区(郡)レベル上院議員選出
  • 2024年6月16日 県レベルの上院議員選出
  • 2024年6月26日 上院議員選出
  • 2024年7月2日  上院議員選出の認定結果発表

2. 上院について

1997年の憲法改正では上院議員は国民より選出され、定員は200人、任期は6年とされていました。上院議員の役割は首相や憲法裁判所長官などの指名の助言を行ったり、首相や国会議員への弾劾権を行使することでした。

しかし2014年のクーデター後の2017年4月の憲法改正によって上院の選挙制度に大きく変更され、国家平和秩序評議会(NCPO)の勧告に従って国王が250人の上院議員を任命し、首相選挙では上院議員にも首相選出の投票権が与えられました。

2014年の新上院議員にはこれらの改正が元に戻り、上院の定員は200人となり、首相選出時の投票権も無くなりました。

3. 上院議員への立候補資格

2017年憲法での規定を受け、2014年の上院議員立候補者の条件は以下の通りとなります。

1)出生時にタイ国籍を保持している者
2)申請日時点で満40歳である者
3)専門知識があり10年以上その分野での経験がある者
4)申請地域に2年以上住んでいる、または勤務している者
5)申請料 2,500バーツを支払う

4. 上院議員の選出方法

上院の立候補者は自分の所属する以下の20の職種のグループの中でお互いに投票を仕合い、各職種で10名ずつの計200人を選出します。各県の有権者数や立候補者数は全く考慮されず、各県では均等に上院議員が選出されることになっており、立候補する地域によって上院議員になれる確率は大きく異なります。

(1)行政(国家公務員)
(2)司法・公安(裁判官・警察官など)
(3)教育(教師・研究者など)
(4)公衆衛生(医師・看護師など)
(5)農業従事者
(6)林業、漁業、畜産業従事者
(7)民間企業の従業員
(8)環境、都市計画の専門家
(9)中小企業の従事者
(10)(9)に分類されない企業の従事者
(11)観光・ホスピタリティー分野の起業家
(12)工業の専門家
(13)科学、技術、ITの専門家
(14)女性
(15)高齢者、障害者、少数民族などの代表者
(16)芸術、文化、スポーツ
(17)市民団体、慈善団体
(18)マスコミ
(19) フリーランス
(20)その他(上記以外の分野で専門性のある者)

5. 上院議員候補者への規制

上院議員候補者には以下の行為が禁止されています。

1)テレビ、ラジオ、マスメディア、広告への出演を禁止
2)メディアのインタビューに応じることを禁止
3)公共の場で自身を広報する資料の配布を禁止
4)地域における自身の広報活動の禁止
5)上院候補者に定めた違反行動の禁止

上院選挙の特徴まとめ

2024年の上院選挙では2017年に国王により直接任命された250人の体制から200人へ減少し、上院議員にはタイ首相選出の権利も無くなります、その影響は現状よりも小さくなると思われます。

ただ立候補者は同じ職種グループの中から投票して選出する特殊な方式であり、国民は選挙に直接参加することはできず、立候補者は40歳以上で2,500バーツの登録料の支払いも発生するという他に類を見ない選挙方式になっています。

最終的に10万人くらいの人が上院に立候補するという推測もあり、この方法によると上院議員になりたい候補者は自分の支持者を候補者として多く申請させることで自分の立場を有利にすることができます。現状において資金や人脈を持つ候補者が優位に立つ選挙制度になっています。

2024年7月2日には上院議員の顔ぶれが判明しますが、どのような結果となるのか選考の段階も含めて注視したいと思います。

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