「【タイ貢献党】はパランプラチャーラット党とルアムタイサンチャート党からの同意後に政府樹立に足る314票を達成」タイ貢献党は前進党を排し連立与党設立。新政権での旧与党の影響は? “เพื่อไทย” จัดตั้งรัฐบาลสำเร็จ 314 เสียง หลัง พปชร.-รทสช. ตอบรับ

「【タイ貢献党】はパランプラチャーラット党とルアムタイサンチャート党からの同意後に政府樹立に足る314票を達成」タイ貢献党は前進党を排し連立与党設立。新政権での旧与党の影響は? “เพื่อไทย” จัดตั้งรัฐบาลสำเร็จ 314 เสียง หลัง พปชร.-รทสช. ตอบรับPolitics
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【今回の役立つ単語】ตอบรับ=受け入れ、同意、ฝ่ายค้าน=野党

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「【タイ貢献党】はパランプラチャーラット党とルアムタイサンチャート党からの同意後に政府樹立に足る314票を達成」

“สะพัด “เพื่อไทย” จัดตั้งรัฐบาลสำเร็จ 314 เสียง หลัง พปชร.-รทสช. ตอบรับ”

  • สะพัด =拡散する
  • “เพื่อไทย”=プアタイ党(タイ貢献党)
  • จัดตั้งรัฐบาล=政府を樹立する(รัฐบาล=政府)
  • สำเร็จ=成功
  • 314 เสียง=314票
  • หลัง=後
  • พปชร.=พรรคพลังประชารัฐ=パランプラチャーラット党(国民国家の力党)
  • รทสช.=พรรครวมไทยสร้างชาติ=ルアムタイサンチャート党(タイ団結国家建設党)
  • ตอบรับ=受け入れ、同意


สะพัด “เพื่อไทย” จัดตั้งรัฐบาลสำเร็จ 314 เสียง ดัน “เศรษฐา ทวีสิน” นั่งนายกฯ ฉลุย หลัง พรรค 2 ลุง พปชร.-รทสช. ตอบรับโหวตนายกฯ ให้เพื่อไทย ขณะก้าวไกล และอีก 5 พรรคการเมือง ร่วมเป็นฝ่ายค้าน

  • ดัน=押す、推薦する
  • “เศรษฐา ทวีสิน”=セター・タウィシン氏
  • นั่ง=座る
  • นายกฯ=首相
  • ฉลุย=簡単に通す、迅速に
  • พรรค=政党
  • 2 ลุง=2人のおじさん(チャワリット氏とプラユット氏のこと)
  • โหวต=Vote=投票する
  • ขณะ=一方
  • ก้าวไกล=ガオグライ党(前進党)
  • อีก 5 พรรคการเมือง=残り5政党
  • ฝ่ายค้าน=野党

【タイ貢献党】はパランプラチャーラット党とルアムタイサンチャート党からの首相指名投票の同意を得た後に政府樹立に足る314票を達成し【セター・タウィシン氏】を首相指名候補に選出。一方、前進党と共にその他5党が野党に。

今回の記事(2023年8月11日 ThaiRath)は、下院第2党のタイ貢献党が新しい連立政党を設立し、新軍派の2党の首相投票への同意を得て、首相指名に必要な下院の過半数を超える314票を獲得したという話です。

*なお2023年8月4日の首相指名投票は賛成票の調整が付かず延期、8月10日に予定されていたタクシン元首相の帰国も延期となっています。

「【ワン・ノー氏】8月3日の裁判所の結果を待ち 8月4日に首相指名投票を予定」8月10日にタクシン氏帰国!首相指名への影響は? “วันนอร์” นัดโหวตนายกฯ 4 ส.ค. รอลุ้นศาล รธน. 3 ส.ค.
「【ワン・ノー氏】8月3日の裁判所の結果を待ち 8月4日に首相指名投票を予定」8月10日にタクシン氏帰国!首相指名への影響は? "วันนอร์" นัดโหวตนายกฯ 4 ส.ค. รอลุ้นศาล รธน. 3 ส.ค.
【タイ】【ワン・ノー氏】は8月3日の憲法裁判所の首相投票の議題と第272条の修正の対応を待ち、8月4日に議会を予定。もし請願が受け入れられない場合は直ちに首相投票を実施。8月10日「タクシン氏」の帰国は議会の役割に関係なし。

*以下および見出し画像はすべて参考記事より

1.新たな連立与党

2023年8月11日 タイ貢献党は記者会見を開き、新政府樹立を目指した新連立与党の設立を発表しました。以下がその政党と議席数です。

タイ貢献党พรรคเพื่อไทย は141議席、以下のその他連立政党を合わせ 238(下院過半数は251票)となります。 

【新連立政党】
*青文字は前回連立していた政党、赤文字は新規の連立政党(旧与党派)

  1. พรรคภูมิใจไทย (ภท.) プームチャイタイ党(タイ誇り党)71議席
  2. พรรคชาติไทยพัฒนา (ชทพ.) チャートタイパタナ 10議席
  3. พรรคประชาชาติ (ปช.) プラチャーチャート 9 議席
  4. พรรคเพื่อไทยรวมพลัง (พทล.) プアタイルアムパラン党 2議席
  5. พรรคชาติพัฒนากล้า (ชพก.) チャートパタナクラ―党 2議席
  6. พรรคเสรีรวมไทย (สร.) セーリールアムタイ党 1議席
  7. พรรคพลังสังคมใหม่パランサンコムマイ 1議席
  8. พรรคท้องที่ไทยトンティータイ 1議席

2.親軍派政党の賛同

新連立与党の238票では下院の過半数を超えていませんが、現在 親軍派の2党がタイ貢献党の首相候補に賛同する意思を表明しており、それを加えると 314票となり 下院の過半数を超えて首相指名の最低条件をクリアします。

【首相指名に賛同した親軍政党】

  1. พรรคพลังประชารัฐ (พปชร.) パランプラチャーラット党(国民国家の力党)40議席
  2. พรรครวมไทยสร้างชาติ(รทสช.) ルアムタイサンチャート党 36議席

*2023年5月の下院選挙時、プラユット首相はパランプラチャーラット党からルアムタイサンチャート党へ移籍、プラユット内閣で副首相を務めたプラウィット氏(プラユット首相の軍自体の上司)はパランプラチャーラット党を率いる形で仲たがいして争った2人ですが、ここでまた2人の政党は手を組む形となりました。

3.連立与党・賛同政党の組閣について

新政権樹立後の組閣により選出される閣僚(大臣)の席は35あり、賛同票 314票を割ると 大臣1人当たり8.9票で、9票で1人の大臣が当てられると予想されています。これにより新内閣の閣僚の約半分は旧与党・新軍派の政党から選出されることになります。

4.野党となった前進党

以上の新連立与党の設立により、下院第1党であった前進党 พรรคก้าวไกล は以下の政党と共に野党という立場になりました。*赤は旧与党

  1. พรรคก้าวไกล ガオグライ党(前進党)151議席
  2. พรรคประชาธิปัตย์ プラチャーティパット党(民主党)24議席
  3. พรรคไทยสร้างไทย タイサーンタイ党 6議席
  4. พรรคเป็นธรรม ペンタム党 1議席
  5. พรรคครูไทยเพื่อประชาชน クルータイプアプラチャーチョン党 1議席
  6. พรรคใหม่ マイ党 1議席

5.首相指名投票の行方

来週にも首相指名投票のための議会の開催日が発表される予定です。その際に上院から60-61票の賛成票があれば上院・下院の過半数 375票を獲得でき、首相が指名される見通しが立ってきました。

タイ貢献党から首相候補として セター・タウィシン氏 นายเศรษฐาทวีสิน(61歳)が選出されます。*セター氏はタイ大手不動産 Sansiri社の前社長 2023年3月タイ貢献党入り

【画像:セター・タウィシン氏】

【ニュース深堀り】

タイ貢献党 ばら撒き政策

今回のタイ貢献党の新連立与党の発表の数時間前にタイ貢献党は新政権発送後直ぐにデジタルウォレットマネー 1万バーツタイ国民16歳以上に配布する政策を発表しました。

利用条件は以下の通り
1.(居住地の?)半径4km 以内で利用
2.半年以内に使用する
– 携帯電話が無くても暗証番号付きIDカードを利用可能

*今回の新連立に対する国民の不満を逸らす目的もあると思いますが、財源や実施方法については課題があると言われています。

まとめ・感想

2023年8月11日に下院第2党のタイ貢献党は第1党の前進党を排した新たな政権樹立のための連立与党の結成を発表しました。

タイ貢献党の新連立には前進党の政策を否定していた第3党のタイ誇り党も引き入れ、また貢献党の前身である愛国党をクーデターで追いやった親軍派のパランプラチャーラット党、プラユット氏のルアムタイサンチャート党からも賛同も取り付けました。まさに各党のご都合主義的な協力体制の元に新政権が誕生する可能性が出てきました。

これにより新政権の組閣でも旧与党・親軍派から半数の大臣が選出されることになり、大麻容認など現在の体制が多く残る見込みです。また第1党の前進党は野党としてその影響力は低下することとなります。

新政権の首相候補としてタイ貢献党からセター氏が選出されます。しかし、現在チューウィット氏 นายชูวิทย์ からSansiri社の土地の不正購入の情報を開示する予定があるなど、首相として相応しいのかとの声が上げられています。これに対しセター氏は名誉棄損の訴えを起こす対応をしており、次回の首相指名投票に影響があるのかは不透明です。

上院の60票の賛同が得られるのかは各政党からの交渉によると思われますが、来週にも首相指名投票の実施日が発表される予定であり、その結果を注視したいと思います。

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