「公衆衛生省　2022年【デング熱】の深刻な流行を予想　1か月間で200人近くが感染」デング熱の症状・予防策、死亡リスクを高める飲んではいけない市販薬とは？”สธ.คาดปี 65 “ไข้เลือดออก” ระบาดหนัก 1 เดือนป่วยเกือบ 200 คน”

今回の記事（2022年月２日8日 Thai PBS）は、2022年1月から流行が深刻化しそうな「デング熱」（ไข้เลือดออก）についての話です。2022年1月1日から2月2日までに193人がデング熱に感染し、既に2人がデング熱により亡くなっています。

「デング熱」（デング出血熱）は蚊に刺されることで感染する病気で、急激な発熱の症状がでます。発症までの潜伏期間も2日～14日と言われており注意が必要です。詳細は以下で。

2022年1月―2月までのデング熱の状況

2022年1月1日から2月2日までの「デング熱」の感染はタイ中央部が最も多く、次いで北部、北東部、南部地域となります。地域で別では、バンコク、サムットプラカン、ナコンパトムの順です。

年齢別の感染者は 5-14歳が61人、15-24歳が48人となっており、亡くなられた2人は37歳、40歳とのことです。

デング熱の症状

デング熱の症状は、急性の高熱があります。約2〜7日間の高熱、頭痛、体の痛みがあり、体、腕、脚に小さな赤い斑点が出ます。咳や鼻水はなく、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲不振を伴うことがあります。

その後、熱が下がりますが、この段階で重度のショック症状で死亡につながる可能性があるため、特に注意を払う必要があります。家族の人など病気の症状を観察してもらう必要があります。

デング熱が疑わしい場合の検査

2日連続で体を拭いたり解熱剤を服用したりしても高熱があり、熱が下がらない場合は「デング熱」の可能性があります。すぐに近くの医師または公衆衛生施設で診断が必要です。

疑わしい場合には血液サンプルからNS1検査キットでの抗体検査で感染の確認をすることができます。

デング熱の場合に飲んではいけない薬

「デング熱」の症状が風邪などに似ているため市販の薬を飲みがちですが、以下の薬を服用すると胃腸から出血の症状が出る可能性があり、死亡のリスクを高めるそうです。

その薬は非ステロイド性抗炎症薬（NSAID）特に「イブプロフェン」、「アスピリン」、または「ジクロフェナク」になります。

デング熱の場合に飲んで良い薬

解熱のためには、「パラセタモール」を服用することを勧めています。

【画像：パラセタモール薬 TYLENOL 500mg】

＊「パラセタモール」の服用方法は以下関連リンクで説明しています。
https://newsdethaigo.com/news/health/648/

デング熱の予防「蚊を繁殖させないためには」

記事では以下のように、蚊を繁殖（産卵）させないために３つの方法を紹介しています。

１．家を清潔に保つ　… 蚊の密集する場所を作らない

２．家の周りにあるゴミを捨てる
… 家の周りのスクラップや容器などのゴミを捨て、蚊が産卵する水たまりを無くす

３．水は使い切り、幼虫を駆除
　　…水を片付け、飲料水の容器はきちんと閉める。花瓶には毎週砂を入れたり、池など密閉できないものには魚を放って、幼虫を駆除する。

疾病対策室へのホットライン

詳しい情報は、「疾病対策室」電話番号 1422 または　「虫専門の伝染病課」 0 2590 3103-5 までお問い合わせををどうぞ。

感想、まとめ

外出時に蚊に刺されないように、長袖、長ズボンの着用や、虫よけスプレーの利用、サンダル履きではなく、靴下・運動靴・スニーカーを履くことで、蚊に刺されるリスクを低くすることもできます。

特に雨の後は、蚊が多く発生しますのでお出かけ時はひと工夫を。

日本の厚生労働省さんのサイトでも「デング熱」への注意がありましたので関連記事もどうぞ。