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“สรุปไทม์ไลน์ซีเซียม-137 หายปราจีนฯ เทียบข่าวโคบอลต์-60 สมุทรปราการ”
- สรุป=まとめる
- ไทม์ไลน์=Timeline=タイムライン
- ซีเซียม-137=セシウム137
- หาย=消失する、無くなる
- ปราจีนฯ=プラチンブリ県(จังหวัดปราจีนบุรี)
- เทียบ=比較する
- ข่าว=ニュース
- โคบอลต์-60=コバルト60
- สมุทรปราการ=サムットプラカーン県
ไทม์ไลน์ซีเซียม-137 จากเหตุการณ์ แท่งซีเซียม-137 หายจากบริษัทผลิตโรงไฟฟ้าถ่านหินจังหวัดปราจีนบุรี โดยทางผู้เกี่ยวข้องได้ร่วมกันตรวจสอบและค้นหา ใช้เวลา 10 วัน ค้นพบถูกหลอมจากเตาเผาโรงงานหลอมเหล็กภายในจังหวัดปราจีนบุรี เบื้องต้นเจ้าหน้าที่จากสำนักงานปรมาณูเพื่อสันติ และหน่วยงานที่เกี่ยวข้องร่วมตรวจสอบระดับกัมมันตรังสีที่แพร่ออกสู่ระบบธรรมชาติแล้ว ในรัศมีใกล้เคียงยังปลอดภัย
- เหตุการณ์=事件
- แท่ง=インゴット
- บริษัทผลิตโรงไฟฟ้าถ่านหิน=石炭火力発電所
- โดยทาง=によると
- ผู้เกี่ยว=関係者
- ร่วมกัน=一緒に
- ตรวจสอบ=調査する
- ค้นหา=捜索する
- ค้นพบ=発見する
- ถูกหลอม=溶かされた(หลอม=溶ける)
- เตาเผา=焼却炉
- โรงงานหลอมเหล็ก=製鉄所、精錬所
- ภายใน=のところの
- เบื้องต้น=当初、初歩として
- เจ้าหน้าที่=職員、担当官
- สำนักงานปรมาณูเพื่อสันติ=タイ原子力平和利用事務局
- หน่วยงานที่เกี่ยวข้อง=関連機関
- ระดับ=レベル
- กัมมันตรังสี=放射線
- แพร่ออก=拡散する
- สู่=対して
- ระบบธรรมชาติ=自然界(ธรรมชาติ=自然)
- ในรัศมี=半径の
- ใกล้เคียง=近隣の
- ปลอดภัย=安全
セシウム137がプラチンブリ県の石炭火力発電所から消失した事件の経緯
10日間の関係者との共同での調査・捜索により、プラチンブリ県の精錬所の炉で溶かされていたことが判明。 当初、タイ原子力平和利用事務局の職員および関連機関により自然界に拡散した放射線レベルの調査が実施され、近隣の周辺はまだ安全。
今回の記事(2023年3月24日 Thairath)は、2023年3月14日に明らかになったプラチンブリ県の火力発電所での「セシウム137」消失から発見に至るまでの経緯と 2000年にサムットプラカーン県で発生した「コバルト60」流出事故の被害についての話です。
「セシウム137」消失事件、消失から発見までの経緯
2023年2月23日 セシウム137消失
プラチンブリ県の304工業団地にあるNational Power Plant 5A (บริษัท เนชั่นแนล เพาเวอร์ แพลนท์ 5 เอ ในนิคมอุตสาหกรรม 304 ต.ท่าตูม อ.ศรีมหาโพธิ จ.ปราจีนบุ) の石炭火力発電所でセシウム137の金属容器が消失(消失発覚後の調査による)
【地図:National Power Plant 5A】
2023年3月10日 発電所からの通報
National Power Plant 5Aの職員がセシウム137容器が発電施設の設置場所に無いこと発見し警察に通報。
【発電施設内のセシウム137の設置場所】
【画像引用:関連記事】
2023年3月14日 プラチンブリ県知事の記者会見
2023年3月14日15:00 プラチンブリ県知事が同市庁舎での記者会見を開き、セシウム137が同発電所から消失したことを発表。
セシウム137は同発電所に1995年に全部で10セット設置。直径5インチ(12.7cm)、長さ12インチ(30.48cm) の容器に格納され重量25 Kg。2023年2月に施設より落下、同発電所内で使途不明物として保管されたと見られる(確認中)
セシウム137はそれが発するガンマ線を利用し、発電所内での粉塵量を計るためのレーザー機器で利用。
2023年3月15日、地域での探索、報奨金5万バーツ
プラチンブリ警察、タイ原子力平和利用事務局および National Power Plant職員が共同でセシウム137の探索を開始。ドローンを使った調査をするも発見できず。同地区の30の回収業者に発見者へ報奨金50,000バーツを通知。
2023年3月16日、10万バーツ報酬金に増額
監視カメラの映像を分析。報償金100,000 バーツに増額。
2023年3月19日、セシウム137の発見
同じプラチンブリ県にあるガビンブリ工業団地(อุตสาหกรรมกบินทร์บุรี)の2つの精錬所の調査を実施。精錬所の一時閉鎖を命令し、放射能測定器を使って8つの炉の調査。セシウム137と思われる放射性物質を検出。
【地図:ガビンブリ工業団地】
2023年3月20日 セシウム137発見を発表
2023年午前10時の記者会見でセシウム137の発見を発表。2023年3月18日~19日の間でセシウム137に汚染された可能性のある炉の中の廃棄物24袋(1袋1トン)を検査開始。発電所から消失した経緯についてはまだ調査中。
2023年03月21日 精錬所での調査、従業員の検査結果の発表
タイ原子力平和利用事務局は3つある炉のうち1つの炉の集塵システム/フィルターでセシウム137を検出したと発表。放射線量は低レベルの 0.07 ~ 0.10マイクロシーベルト(μSv) /1 時間。
回収した24トンの炉中の廃棄物の検査結果は自然界の放射線レベルと同じ 0.03 ~ 0.05 μSv/1 時間。工場周辺の 3~5 kmの土壌に汚染は確認されず。
精錬工場70人の従業員の尿検査、ガンマ線測定を実施し、衣服や身体に放射能汚染は見られず、白血球の検査結果も異常なし。4月2日に白血球の再検査予定。
*記事では安全とされる放射線量を以下のように説明しています。
(1ミリシーベルト 1mSv = 1000マイクロシーベルト 1000μSv)
- 身体は年間 1mSv を受けてはならない
- 水晶体、生殖器、骨髄 年間 15mSv
- 皮膚、甲状腺、手、足 年間 50mSv
2000年コバルト60流出事件と被害
2000年にサムットプラカーン県で「コバルト60」“โคบอลต์-60”を15.7TBq(テラベクレル)含む機材が廃品回収業者に売却され、それが解体されたことにより被害が拡大した事件です。半径100m以内に1,872人が居たとされ、被害状況は以下の通りです。
- 廃品回収業者の従業員・家族10人が被爆
解体した4人の男性が4Gy(グレイ)の放射線を浴び、2か月以内に3人が死亡 - 6人が軽度の放射線、52人の作業員が安全レベルの32mSvを浴びる
- 半径50m以内の258名が長期経過観察、1名が中絶を希望
【2000年 コバルト60の被害について】
【画像引用:参考記事】
まとめ、感想
2023年2月23日に放射性物質である「セシウム137」がプラチンブリ県の304工業団地にある火力発電所から消失し、2023年3月20日までにガビンブリ工業団地の精錬所で溶かされていたことが明らかになりました。
消失から3月10日の警察へ通報まで16日間も経過しており、ずさんな管理をしていたとしか言いようがありません。2000年に発生した「コバルト60」の流出事故の教訓も残念ながら活かされていません。
現在被害の精錬所の従業員や周辺への汚染の影響は無いとの発表をしていますが、近隣で果物を栽培している農家からの購入をキャンセルがあった記事や、半径3Km内の学校で40人の子供が喉の痛みや発熱を訴え、検査を実施したなどの記事(30人は風邪で血液検査は正常との報道あり)も出ており、今後も少なからず影響・混乱はありそうです。
まだ火力発電所からなぜ消えてしまったのか、どのような経緯で精錬所へ渡ったのかなどの発表はまだありません。今回の経緯や現在の影響について早急に明らかにし、二度と起こさない対策をお願いしたいです。
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