「バンコクは危険な100か所の横断歩道に信号機を設置する目標を掲げる」新たな罰則 クラターイ医師の経歴・事故から現在までのまとめ “กทม.เล็งติดสัญญาณไฟจราจรในทางม้าลายเสี่ยง 100 จุด”

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【今回の役立つ単語】สัญญาณไฟจราจร=信号機、ทางม้าลาย=横断歩道

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「バンコクは危険な100か所の横断歩道に信号機を設置する目標を掲げる」

  
 “กทม.เล็งติดสัญญาณไฟจราจรในทางม้าลายเสี่ยง 100 จุด”

  • กทม.=กรุงเทพมหานคร=バンコク
  • เล็ง=目標
  • สัญญาณไฟจราจร=信号機(จราจร=交通)
  • ทางม้าลาย=横断歩道(ม้าลาย=シマウマ)
  • เสี่ยง=危険
  • จุด=セット


มติกทม.ร่วมตำรวจ ติดสัญญาณไฟกดปุ่มคนข้ามทางม้าลาย ติดตั้งกล้อง AI ตรวจจับ ทาสีแดงทางม้าลาย หน้าสถาบันโรคไตฯหลัง “หมอกระต่าย” ถูกรถชนเสียชีวิต ส่วนกทม.เล็งติดตั้งสัญญาณไฟจราจร แบบกดปุ่มเพิ่มอีก อีก 100 จุดในทางม้าลายที่อันตรายให้เสร็จภายในมี.ค.

  • มติ=決議
  • ตำรวจ=警察
  • ข้าม=渡る
  • กดปุ่ม=押しボタン
  • กล้อง AI=AIカメラ
  • ตรวจจับ=検挙
  • หมอกระต่าย=クラターイ医師(ニックネーム:กระต่าย うさぎ)
    *本名:พญ.วราลัคน์ สุภวัตรจริยากุล
  • สถาบันโรคไตฯ=สถาบันโรคไตภูมิราชนครินทร์=ブミラジャナガリンドラ腎臓研究所
  • อันตราย=危険な
  • มี.ค.=มีนาคม=3月

警察も参加したバンコクの決議で、人が横断歩道を渡るための押しボタン式の信号機、違反者を取り締まるAIカメラの設置、および横断歩道を赤く塗ることを決定しました。「クラターイ医師」が腎臓研究所の前でバイクに轢かれて亡くなった後、バンコクでは危険な横断歩道に押しボタン式の信号機を3月中にさらに100セットの設置を完了させる目標です。

今回の記事(2022年2月3日 Thai PBS)は、バンコクと警察は、2022年1月21日に「クラターイ医師」が横断歩道を横断中に、警察官が乗ったビッグバイクの無謀運転に轢かれて亡くなった悲惨な事故を受け、

今年3月中に危険な横断歩道100カ所に、押しボタン式の信号機、AIカメラの設置、横断歩道を赤く塗ることを決議したという話です。

事故現場での現在の対応

事故現場となった「ブミラジャナガリンドラ腎臓研究所病院」前のパヤタイ通りの横断歩道は、現在まだ信号機は付いていませんが、横断歩道の幅の3倍近い面積を赤く塗られ、運転手への注意を促しています。

バンコクの横断歩道の数、現在の状況

バンコクの調査では、バンコクには3,280の横断歩道があり、1,277の速度警告灯が設定され、226の押しボタン式信号、430の赤く塗られた横断歩道があります。

罰金・報奨金について

警察では以下の様な罰金と違反者発見に協力した人への報奨金を準備しています。

  •  1,000バーツ以下の罰金
    → AIカメラによる違反者の検挙 
    ただし、現在4,000バーツ以下に調整するか検討中
  •  10,000バーツ以下の報奨金
    → 人々が横断歩道に車両を止めている違反行為を発見し、その証拠のビデオクリップをタイ王国警察へ送った場合

【ニュース深堀り】

「クラターイ医師」(พญ.วราลัคน์ สุภวัตรจริยากุล)の経歴

以下「クラターイ医師」の経歴をまとました。(関連記事 sanook.com)

1988年1月24日生まれの「クラターイ医師」は、2人姉妹で、父親は眼科医です。

サティットパトゥワン学校(โรงเรียนสาธิตปทุมวัน)の中・高等部を卒業し、その後、医学部で勉強を続け、ラマティボティ病院(โรงพยาบาลรามาธิบดี)の42期、サラブリ病院(โรงพยาบาลสระบุรี)に勤務し、

眼科の専門医を目指してメッタプラチャラック病院(โรงพยาบาลเมตตาประชารักษ์)、網膜や硝子体の研究でチュラロンコン病院(โรงพยาบาลจุฬาลงกรณ์)に勤務していました。

その後、警察病院(โรงพยาบาลตำรวจ)へ勤務する予定でしたが、今回の事故に会い、33歳の若さで亡くなってしまいました。あと3日で34歳の誕生日を迎える前でした。

事故発生から現在までの流れ *2022/02/05更新

今回の事故からの流れを”Thai PBS”の記事の見出しを中心に追ってみました。(主なものは関連記事をご覧ください)

  • 2022年1月21日 午後3時10分 パヤータイ通り
    ブミラジャナガリンドラ腎臓研究所病院」前の横断歩道上でバイク接触事故発生
    → 「クラターイ医師」亡くなる

    加害者:警察官ノラウィット・ブアドク中佐 ビッグバイクを運転
    *父はパトゥムワン警察署のニコム・ブアドク警察中尉
    • 2022年1月23日 加害者ノラウィットのバイクのナンバー登録などの不備を指摘
      → 無謀運転、車両登録不備など複数の嫌疑
    • 2022年1月24日 「クラターイ医師」33歳の誕生日 友人たちが死を悼み献花

    • 2022年1月24日 加害者ノラウィット、父と共に出家
      → ネットでの批判多数
      ーあ
    • 2022年1月24日 「クラターイ医師」葬儀(王室火葬が1月26日)
      → 加害者ノラウィット、父と共に葬儀に参列
    • 2022年1月25日 バンコク保険会社が保証金などのスムーズな支払いを約束
    • 2022年1月26日 国家警察副長官が現場視察
    • 2022年1月26日 「クラターイ医師」王室火葬  父が娘へ詩を書き哀悼を捧げ、死を悼む

    • 2022年1月26日 政府庁舎近くの交差点で横断歩道の安全を求める集会

    • 2022年1月26日 各地で横断歩道の拡張、赤く塗る作業が始まる
    • 2022年1月29日 現場検証の結果、バイクが時速108km – 128kmで走行を確認

    • 2022年2月3日 バンコク・警察で今年3月中に横断歩道100カ所の整備を決議
    • 2022年2月3日 「クラターイ医師」の母 上院の法務委員会へ嘆願書を提出
              *記者会見で自身の気持ちを伝えています(以下の動画)

【動画#ch3plus 内容要約】
「クラターイ医師」の母(ラチャニー夫人นางรัชนี สุภวัตรจริยากุล)

自分の身もまれず、治療をすることもできずに一瞬で命を奪われ、娘は理不尽な死を迎えました。とても娘の死を受け入れることができません。皆さんの力をお借りして、どこに責任があるのかはっきりさせたいです。

何かを言える気持ちではないですが、ここで声をあげなければ、事の重要性を人々に分かってもらえません。今、もう一人の娘、家族とも道路を渡ることが怖くてしかたありません。

娘の死を無駄にしないためにも、より良い社会を実現のため、国への再発の防止と改善をお願いします。

まとめ、感想

今回の事故は本当に痛ましい事故で、子供を持つ身として言葉もありません。「クラターイ医師」が今後も眼科の研究を続け、将来タイの逸材としてたくさんの人を救えていたかもと思うと、失われた損失は計り知れません。

最近目にした記事で、タイでの交通事故死亡者が近隣の国との比較で1番となった不名誉な記事も出ています。今後、国も運転者も同様な事故が発生しないように真剣に取り組んで欲しいと思いました。

また、事件を風化させないように、毎月24日を交通安全の日ぐらいにして欲しいです。

現在、アソーク通りにある数本の横断歩道はすべて赤く塗られていますが、すでに色もくすんできており、夜はほとんど効果が無く見えます。横断歩道を知らせるライトを付けるなど、もっと工夫する点はあると思います。

今後、加害者への裁判所の判決や、補償などの話題もあるかもしれませんが、引き続きニュースを追ってみたいと思います。

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コメント

  1. クラターイ医師のご冥福をお祈りします。
    これを機にもっとタイ人の交通マナーへの意識が高まることを願うばかりです。

    • タイネコ より:

      コメント(初コメ)頂き、ありがとうございます。運転者は交通違反による事故は過失ではなく立派な犯罪であることを肝に銘じてハンドルを握って欲しいです。残されたご家族もご無念でしょう。同じくクラターイ医師のご冥福をお祈りします。

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