「インスタントラーメン 1袋あたり1バーツの値上げを要請」いよいよあのブランドも価格調整。調整原因と国内シェアをチェック “บะหมี่กึ่งสำเร็จรูป ขอขึ้นราคาซองละ 1 บาท”

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【今回の役立つ単語】บะหมี่กึ่งสำเร็จรูป=インスタントラーメン、ซองละ=1袋あたり

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「インスタントラーメン 1袋あたり1バーツの値上げを要請」

“บะหมี่กึ่งสำเร็จรูป ขอขึ้นราคาซองละ 1 บาท”

  • บะหมี่กึ่งสำเร็จรูป=インスタントラーメン
  • ขอ=要請する
  • ขึ้นราคา=値上げ
  • ซองละ=1袋あたり
  • 1 บาท=1バーツ


บะหมี่กึ่งสำเร็จรูปขอขึ้นราคาซองละ 1 บาท หลังไม่ได้ปรับราคานานกว่า 15 ปี ผลจากน้ำมันแพง ต้นทุนวัตถุดิบสูงขึ้น ขณะที่ รมว.พาณิชย์ ยังขอความร่วมมือผู้ผลิตตรึงราคาสินค้าใน 18 หมวดไปก่อน

  • ปรับราคา=価格調整
  • นานกว่า 15 ปี=15年以上
  • ผลจาก=の原因
  • น้ำมัน=石油
  • แพง=価格が高い
  • ต้นทุนวัตถุดิบ=原材料
  • สูงขึ้น=上昇する
  • ขณะที่=一方
  • รมว.พาณิชย์=商務大臣
  • ความร่วมมือ=協力
  • ผู้ผลิต=メーカー、生産者
  • ตรึง=固定する
  • ราคาสินค้า=製品価格
  • 18 หมวด=18カテゴリ
  • ไปก่อน=最初に、まず

インスタントラーメンは1袋あたり1バーツの値上げを要請しました。15年以上価格調整をしてきませんでしたが、石油価格の高騰と原材料価格の上昇によるものです。商務大臣は依然としてまず18カテゴリーの価格を固定するようメーカーへの協力を求めています。

今回の記事(2022年4月28日 ThaiPBS)は、インスタントラーメンの最大手メーカーが石油価格、原材料価格の高騰により15年以上ぶりに値上げすることを要請したという話です。

*記事上では以下のブランド「MAMA (มาม่า)」を伏せて報告をしていますが、ここではブランド名を表示して解説します。

「MAMA (มาม่า)」の価格

Thai PBSは一部の店舗で販売されているインスタントラーメン「MAMA (มาม่า)」の価格を調査したところ、インスタントラーメン1袋の値段は6バーツ、また1箱 30袋入りの価格は155バーツで販売されています。

価格調整の要請の背景

インスタントラーメンMAMA (มาม่า)」の販売会社で同業界最大手の「サハ・パッタナピブン」 (Saha Pathanapibul Public Company Limited =สหพัฒนพิบูล จำกัด)(以降「サハ社」)は、原材料のパーム油の価格が4倍小麦粉が40%以上上昇したことにより、1袋当たり1バーツの価格調整を要請しました。

同社は4月の半ばから国内貿易局(กรมการค้าภายใน=Department of Internal Trade of Thailand)へ価格の調整を要請しており、商務省からの承認を待っている状況です。

現在のインスタントラーメンの市場規模は200憶バーツあり、同社はそのシェアの45%を占めています。インスタントラーメン市場は年平均で3~4%の成長率があります。

価格調整の歴史

サハ社」は15年間価格の調整を実施しておらず、今回価格調整が行われた場合、この50年で4回目となります。

【サハ社 50年間の1袋価格の推移】

  • 1972年 2バーツ
  • 1997年 5バーツ
  • 2007年 6バーツ
  • 2022年 7バーツ(予想)


【画像引用:ThaiPBS報道動画より】

既に同業の他社2社で4月初旬から1箱当たり約3バーツの値上げを実施しています。

商務省の対応

副首相兼商務大臣のジュリン氏(นายจุรินทร์ ลักษณวิศิษฏ์)は、インスタントラーメンを含む18のカテゴリーの製品価格をなるべく長く保持できるようにメーカーへの要請をしています。

Thai PBS 報道動画

同記事の内容は以下のThai PBSの報道動画でも確認できます。
*動画にはインスタントラーメンの製造工程の興味深い映像もあります。

【ニュース深堀り】

「MAMA (มาม่า)」について

MAMA (มาม่า)」は1972年2月15日に台湾のインスタントラーメンメーカー「President Enterprise Co., Ltd.」と「サハ社」との合弁会社「Thai President Foods Co.,Ltd.」が設立され、同社が製造を行い「サハ社」がその流通・販売を担当しています。(関連記事 Wiki)

【画像:サハ社が販売しているMAMA (มาม่า)】
MAMA
【画像引用:https://www.sahapat.co.th/product/foodproduct/mama】
*見出し画像の同サイトより引用

2022年 タイでの販売数・シェア

2020年のタイでのインスタントラーメンの販売数・シェアの情報が2021年7月25日のBBC News Thai(関連記事)にありましたので紹介します。

  • 1位 MAMA(มาม่า)1憶7000万食(47.8%)
  • 2位 WaiWai(ไวไว) 6,400万食(24%)
  • 3位 YumYum(ยำยำ)5,900万食(22%)

【画像:2020年タイ インスタントラーメン市場シェア】

記事では「MAMA (มาม่า)」は年間1人平均8回食べられており、2019年のシェアと比べても変わっていないと伝えています。まさに国民食となっています。

まとめ、感想

今回のインスタントラーメンの価格調整は、ロシアーウクライナ戦争によるエネルギー価格、および穀物などの原料価格の上昇によるものが大きいと言われています。

「サハ社」が15年もの間 価格を変えずに販売してきたのは合理化や機械化を進めてきたことの結果で素晴らしいことですが、今回は仕方ないと思われます。現在商務省の承認待ちで、最終的な調整価格はまだ公表されていません。

仮に調整があったとしても各社も追随すると思われ「MAMA (มาม่า)」の圧倒的なシェアも変わらないと思います。今後もタイのソウルフードであることも変わらないでしょう。

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