「世界が注視！ 香港で変異した【オミクロン BA.2.2】 死者数が世界で最高に」香港で変異種「BA.2.2」が猛威。タイでの感染・影響は？ “ทั่วโลกจับตา! “โอมิครอน BA.2.2” กลายพันธุ์ในฮ่องกง ทำยอดตายพุ่งสูงสุดในโลก”

今回の記事（2022年3月12日 Deilynews）は、2022年3月12日 医療ゲノムセンター（ศูนย์จีโนมทางการแพทย์）のFacebook “Center for Medical Genomics” にて、香港で発生したオミクロン株の変異種「BA.2.2」について、データと併せて警告したという話です。

今回の記事は基本的に医療ゲノムセンターのFacebookでの報告をまとめています。
＊ただしFacebookの投稿が3月12日17:30に更新されているため、以下は主にはそちらの情報を使っています。引用画像はすべてFacebook “Center for Medical Genomics”より。

オミクロン株の変異種「BA.2.2」とは

「BA.2.2」（またはB.1.1.529.2）は、スパイクの主な変異はアミノ酸位置1221がI（イソロイシン）からT（スレオニン）または「S：I1221T」に変異し、遺伝子「ORf1a：T4087I」にも変異が見られます。

「BA.2.2」各国での症例数

グローバルコロナウイルスデータベース「GISAID」に提供されているゲノム情報では、2022年3月11日時点で「BA.2.2」に香港で383例、英国で181例が見つかっています。

東南アジアでは、シンガポール 11例、インドネシア 4例、ブルネイ 2例、カンボジア 1例で報告がされています。

【図：「GISAID」での2022年3月11日時点の「BA.2.2」の報告】

香港での感染者・死亡者率が世界最高

香港では2022年3月に入り感染者・死者数が過去最多を記録しており、7日間の平均感染者数は100万人あたり5,425人、平均死亡者数は30人になっています。これは世界で最高記録です。死者が多い原因として高齢者でワクチンを接種していないためと伝えています。

【図：7日間の100万人当たりの平均感染者（上）、平均死亡者数（下）】
表示国は上から 香港・米国・英国・タイ

タイでは7日間の平均感染者数が100万人あたり0.85人です。

「BA.2.2」の特性、「BA.1」の免疫が効かない！

香港および世界の科学者が現在「BA.2.2」の特性について解析を進めていますが、まだ正確なことが分かっていません。

香港での急激な感染者・死者数から、以前の「BA.1」に対する免疫が「BA.2.2」では有効ではない可能性があり、これにより死亡率が増えていることが指摘されています。

「BA.2.2」の検出は 24～48時間

現在、医療ゲノムセンターで開発を開始しており、2週間以内には完了するとしています。

検査に要する時間は「BA.2.2」の関連する変異株（variants of concern: VOC）の特定に時間がかかるため、結果が出るまで24～48時間としています。

【ニュース深堀り】

Facebook “Center for Medical Genomics”

まとめ、感想

タイでは2022年7月1日のCovid-19の「風土病」への切り替えに向けて対応を続けています。現在タイでは「BA.2.2」の症例はまだ見つかっていませんが、もしタイで見つかった場合はまた状況が変わってきそうです。なんとか水際で対処して欲しいところです。