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“อภ.ยืนยัน “ฟาวิพิราเวียร์” เพียงพอ สำรอง-ผลิตเพิ่ม 84 ล้านเม็ด”
- อภ.=องค์การเภสัชกรรม=政府製薬組織
Government Pharmaceutical Organization(GPO) - ยืนยัน=確認する
- “ฟาวิพิราเวียร์”=”Favipiravir”=ファビピラビル
- สำรอง=備蓄、予約
- ผลิต=生産
- ล้าน=百万
- เม็ด=錠(錠剤の類別詞)
อภ.ยืนยัน “ยาฟาวิพิราเวียร์” เพียงพอรักษาผู้ป่วย COVID-19 ขณะนี้สำรอง 24 ล้านเม็ด และผลิตเพิ่มอีก จำนวน 60 ล้านเม็ด รวม 84 ล้านเม็ด
政府製薬組織はCOVID-19の患者への治療のため「ファビピラビル」の備蓄が現在2,400万錠あり、さらに6,000万錠の追加生産とを合わせ、合計8,400万錠の確保していることを確認した。
今回の記事(2022年2月26日 Thai PBS)は、政府製薬組織(GPO)がCOVID-19患者への治療薬である「ファビピラビル(ยาฟาวิพิราเวียร์)」の備蓄(2,400万錠)と追加生産(6,000万錠)により、合計8,400万錠を確保していることを確認した話です。
この薬は「公衆衛生緊急オペレーションセンター」”Medical and Public Health Emergency Operations Center” (PHEOC)によって管理され、継続的に病院に提供されています。
【ニュース深堀り】
「ファビピラビル “Favipiravir”(ยาฟาวิพิราเวียร์)」とは
COVID-19患者への治療薬である「ファビピラビル」とはどんな薬なのでしょうか?
”Doctor Raksa”というタイで遠隔医療を支援している組織で詳しく説明していたので、以下にまとめました。
「ファビピラビル」=「アビガン」
タイの「ファビピラビル」は富士フイルム富山化学の商品名「AVIGAN®200mg/錠」の経口薬で、インフルエンザ薬として登録されています。
「ファビピラビル」は現在ウイルス感染症の治療に使用され、それは1錠あたり200mgで淡黄色の錠剤の形で提供されます。*錠剤には”AVIGAN”と印字されています
【画像引用:https://www.doctorraksa.com/th-TH/blog/favipiravir.html】
*なお、政府製薬組織(GPO)によると、タイ国内で「ファビピラビル」のジェネリック医薬品「Faviar」を2021年8月から製造・販売しており、価格の面からも、これを国内では使用しているとのことです。(GPO 関連記事)
【画像引用:https://www.gpo.or.th/view/462】
「アビガン」日本での認可は?
*日本では「アビガン」という名前で聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
日本でも同様にかなりの量の「ファビピラビル」を備蓄していましたが、日本では最終的に認可されることは無く2021年12月に観察研究のまま終了したとのことです。(関連記事 2021年12月28日 読売新聞オンライン)
代わりに飲み薬「モルヌピラビル」(米国の製薬会社製造)を使用するとしています?
「ファビピラビル」の特徴
”Doctor Raksa”での説明の続きです。
- Covid-19の大流行の中で「ファビピラビル」はその高い効率と安全性により、2019年の新型コロナウイルスに感染した患者の治療に最適な薬剤です。
ー - 「ファビピラビル」は即効性のRNA抗ウイルス薬です。「新型コロナウイルス」に対して効果的であることに加えて、「インフルエンザウイルス」、蚊によっても伝染する可能性のある「チクングニアウイルス」に対しても効果があります。
ー - 「ファビピラビル」は新薬のため、さまざまな患者グループに対する使用を確認する学術研究は多くありません。これにより、Covid-19患者での「ファビピラビル」の使用には多くの制限されており、医師の判断により使用する必要があります。
「ファビピラビル」の使用方法と適切な投与量
「ファビピラビル」は感染の症状を治療するために少なくとも5日間服用する必要があります。用量は次の通りです。
1.インフルエンザでの「ファビピラビル」用量
- 成人への投与量:
初日は1600mgを1日2回(1回8錠)、翌日は600mgを1日2回(1回3錠) - 小児用:
初日は30mgを1日2回、翌日は10mgを1日2回
2.Covid-19での「ファビピラビル」用量
- 成人への投与量:
初日は1,800mgを1日2回(1回9錠)、翌日は800mgを1日2回(1回4錠) - 体重90kg以上の成人への投与量:
初日は2,400mgを1日2回(1回12錠)、翌日は1,000mgを1日2回(1回5錠) - 小児への投与量:
初日は2回に分けて60 mg/kg、翌日は20 mg/kg. 2回の食事
「ファビピラビル」を服用できる人は?
- 60歳以上の患者
- 中等度から重度のウイルス性疾患の症状がある人。
- 肺炎、慢性肺疾患、肝疾患、腎 疾患、心血管疾患、糖尿病などの先天性疾患の患者。
- 肥満患者
- 免疫不全症候群の患者
「ファビピラビル」を服用してはいけない人は?
- 妊娠3か月または妊娠が疑われる患者
薬は胎児にに影響を与える可能性があります。「レムデシビル(Remdesivir)」(注射薬)などのより安全な代替品を検討する必要あります。 - 授乳中の患者
薬はミルクを介して微量ですが子供に渡る可能性があります。乳児への副作用を確認する十分なデータがないため、授乳中の場合は医師に知らせて下さい。 - 「ファビピラビル」にアレルギーのある人、過敏症の人
- 無症候性の人、または予防薬を服用している人
タイの「モルヌピラビル」(โมลนูพิราเวียร์)への対応
タイの保険省は2021年11月25日(Thai PBS 関連記事)に「モルヌピラビル」を中・重度の症状の患者に使用するために購入する計画を明らかにしています。
「モルヌピラビル」の購入は、毎日の適用対象者を1,000人と推定し、5万コース分の購入が検討されています。
服用方法は 1コースを40錠(200mg/錠)とし、4カプセル(800 mg)を1日2回(12時間ごと)に5日間連続投与します。
「モルヌピラビル」の購入は、政府の調達管理委員会がFDA承認後、米国 Merck & Co., Inc. との契約基準に従います。内閣では5万コース分、5億バーツの予算が承認されており、価格は税金や輸送費なども含めて決定されるとのことです。
*なお「モルヌピラビル」のタイの到着予定など発表はされていません。
まとめ、感想
今回の記事では、タイは「ファビピラビル」の備蓄と製造を進めているとの記事ですが、日本では認可されることなく終了しています。実際のタイでのCovid-19の治療の現場ではどのように使用されているのでしょうか?
Covid-19の治療されている方も、一度どのようなお薬を処方されているか見てみては如何でしょうか?
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